自尊心の回復も大切と言える「うつ病の治療」

うつ病の治療

うつ病になると、日常の生活や仕事をするのが困難な状態になります。無気力で「憂鬱な気持ち」が長期間にわたって続き、普通の生活を送るのが困難になってしまいます。

一般的に「うつ病の治療」では、休養すること、適切に薬を服用することが基本となります。心療内科などの専門医の指導の下、じっくりと時間をかけて治療を行ないます。
すぐに治したいと思うかもしれません。ですが、ゆっくりと焦らずに治療することが大事と言えます。周りの家族たちのサポートも大事であり、焦らずに完治するまで待ってあげることが大事です。

自尊心を失っている「うつ病の患者」

自信を失った女性うつ病の患者は自尊心を失っている事が多い、と言われています。ここで言う自尊心とは、「自己の存在を大切にする気持ち」の事です。

自尊心や自尊感情とは、自己の「存在」や「あり方」を大切に思う感情の事を言います。self-esteem という訳語が、よく使われます。pride(プライド)という言葉を、使わないようです。なぜなら自尊心は、「傲慢・驕り・自惚れ」とは異なるからです。

自尊心と違うプライド

日本語のカタカナで言われている「プライド」という言葉は、「自惚れ」や「傲慢さ」を意味する場合があります。なので先程の自尊心と、区別する必要があります

なお、プライド(pride)という言葉は、肯定的な意味で使われない事が多いようです。キリスト教においては、傲慢は、人間を罪に導く可能性がある欲望や感情の一つとされています。その欲望や感情を、「7つの大罪」と言っています。

「うつ病の治療」に大切な自尊心

精神医学的な意味における自尊心とは、ありのままの自分を受け入れて「誇り」を持つ、という事を意味します。

自己肯定感は、人格形成や情緒の安定にとって、とても重要であると考えられています。自尊心がない人は、自分を信用できません。そのような状態では、自分の能力に対しても懐疑的になってしまいます。

そして主体性や自信を形成できず、何もできなくなってしまいます。

自尊心の欠如は、自制心(セルフ・コントロール)を失うことになります。そうなると、アルコールや薬物に対する依存症になってしまう事、過食症・拒食症などの摂食障害になってしまう事、つまり精神障害になってしまう場合があります。

ちなみに欧米の「うつ病治療」においては、薬物療法と同時に、カウンセリングによる患者の自尊心の回復を行なうそうです。

「過度の励まし」に注意

なお、うつ病の治療においては、「過度の励まし」は単なるプレッシャーを与えるだけになってしまう可能性があります。励ましても、自尊心が回復しない可能性があります。プレッシャーは事態を「ますます悪化させる恐れ」があるので、注意する必要があります。

うつ病の患者さんによっては、「頑張れ」と言われるよりも「無理するなよー」と言ってもらったほうが、プレッシャーが少なくて良いと感じるそうです。

「頑張れ」や「頑張ろう」という言葉を掛ける事で、かえって患者さんにプレッシャーを与えてしまうかも?そう思ったら、別の言葉を用いて声掛けするようにしましょう。このように、ちょっとした事でいいので、患者との接し方に気を配りましょう。

健康
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