部屋を快適にする畳

湿度や温度を調節する畳

畳近年では部屋の床において、フローリングが多く見られます。ですが日本家屋においては、畳のほうが快適であると言えます。

なぜなら畳は空気の湿度や温度を程良く調整したり、空気を浄化したりするからです。

日本の気候は暑い夏や寒い冬があり、さらに高温多湿と言えます。そんな気候においては、畳は室内の環境を快適に保つように働き掛けてくれる物です。

畳の湿度調整

例えば畳の湿度調整機能については、1枚の畳で約500ccの水分を吸収してくれると言われています。そして吸収するだけでなくて、空気が乾燥している場合は水分を放出する、つまり加湿してくれます。
1枚の畳が「除湿機と加湿器の働き」をしてくれる訳です。

い草の温度調整

また、い草を用いた畳は、まるでスポンジのような構造となっています。畳の中に「たくさんの空気」を含むことが可能です。空気は、熱が伝わりにくい性質を持っているので、畳自身も断熱効果を持つことになります。

よって夏の季節では「空気の熱さ」を、冬の季節では「空気の冷たさ」を、畳が遮断してくれます。これは室温が適温であることを助けることになります。

畳掃除の仕方

畳の掃除では、

まずは掃除機をかけます。そして、乾拭きします(水分がほとんどない状態の雑巾で、拭いていきます)。

実は、畳は「水拭き厳禁」です。なぜなら畳には、表面を保護するための白土が塗られているからです。

畳を水拭きすると、それがはがれてしまいます。
畳には白い粉のような物が付着しており、これは「色あせ」を防ぐバリアみたいな物です。この粉を水で拭き取ってしまうと、畳にとっては良くない事と言えます。

なお、畳に「黄ばみの汚れ」がある場合では、先程の酢を混ぜた水で掃除します。しっかりと絞った雑巾で拭く事になります。

ガムが「くっついた場合」

畳に「こびりついたガム」を掃除する際、アイロンを使うと「うまく掃除できる事」があります。畳の「シミ落とし」の裏技として、ちょっと覚えておきましょう。
掃除の仕方は、以下のようになります。

  • シンナー(またはベンジン)を、布に染み込ませます。
  • その布で、そっと「こびりついたガム」を拭き取ります。
  • ガムが畳の目に入り込んでいたら、そこに布を置いて上からアイロンを掛けます。
  • ガムが柔らかくなって取りやすくなったら、ガムを取り除きます。
    そして、乾拭きします。

繰り返しになりますが、畳の掃除で覚えておいて欲しい点は、汚れを落とす以外は「基本的に乾拭きする」という事です。ガムを始め、カビの汚れについても、水で拭いてはいけません。

和室の掃除

参考に和室の掃除について、お話したいと思います。和室という部屋は、掃除の仕方が少し難しいと言われています。「畳」や「障子」「ふすま」があるので、洋室よりも気をつけて掃除する事になるからです。

和室の掃除では洗剤を使わずに、酢を使って掃除するほうが良いと言われています。水に酢を加えて、その中に雑巾を浸します。雑巾を充分に硬く絞った状態で、拭きます。酢によって、「黒ずみ」が取れる事を期待できます。

部屋に畳を敷き詰めたいです

もしも予算が許すなら、自宅の部屋に「なるべく畳を用いる」ようにしましょう。そうするほうが、「快適に過ごせる住まい」になると思います。

とは言いつつ、私のほうは予算がないため、今のところ断熱カーテンや窓用断熱フィルムを使っています。ですが将来、自分の部屋に畳を敷き詰めたいです。そして畳の上に、大の字になって寝転びたいと思っています。