漢方薬を用いる治療もある、多汗症の治療法

多汗症

汗

汗が止まらない

多汗症(たかんしょう)とは、緊張・不安などのストレスから交感神経に支障をきたし、体温上昇とは関係なく、エクリン腺から汗が過剰に出る疾患です。
頭部・手・脇に、多く見られます。

精神性の発汗

あまりにも大量の汗をかく場合は、「多汗症の疑い」があります。この多汗症では、気にすればするほど汗が出てくる、と言われています。

故に多汗症は、精神性の発汗と言われることが多いです。

もしもそうなら「緊張を緩和する、リラックスできる環境を整える」など、精神的な面から汗を抑えるようにすることが大事でしょう。制汗剤だけに頼るのをやめて、ゆったりと「お風呂」に入ったり、お気に入りの音楽を聴いたりして、体の緊張を「ほぐす」ようにしてみてください。

汗を大量にかく多汗症の場合でも、リラックスしているほうが汗をかかないと聞きました。ご自身の体臭に敏感になり過ぎないように、心掛けましょう。

日常生活で困る原因・多汗症

多汗症は、特に「手のひら」の場合、汗が滴るように飛び散ってしまうため、汗で物を掴めない、本が破れてしまうなど、日常生活に対して「とても悪い影響」があります。「単なる汗っかき」とは異なります。

美容面だけでなくて、例えば「お子さん」の場合では、教科書を持てないなど学習面で障害となります。そのような場合では、ご両親のサポートが必要です。

「多汗症」と「汗っかき」の違い

自分は「汗っかき」なので、多汗症かもしれない。そう心配している人がいるかもしれません。

「多汗症」と「汗っかき」の違いを見分けるのは、難しいです。一般的に、

多汗症は体温調節が不要な状況で大量の汗をかく症状、と言えます。

一方の「汗っかき」は、運動したから・気温が暑いからという「汗をかくべき状況」において大量に汗をかいた、と言えます。

気温が高い・激しい運動をした・食事を取ったという場合、体温が上がります。この上昇した体温を下げるために汗をかく事は、ごく自然な事と言えます。もちろん病気ではありません。

すぐに汗をかく、大量の汗をかくという方は、制汗剤を使ったり通気性が高い下着を着たりして対策してみましょう。わずかかもしれませんが、「エチケット上の悩み」を軽減できる可能性があるからです。

エチケット上で悩む多汗症

汗他の人よりも大量の汗をかく事は、エチケット上、悩みの種となるかもしれません。ですが、汗による体温調節は当たり前な事なので、深刻に悩む必要はありません。
例えば日々運動をしている人は汗腺が鍛えられており、体温が上がると「すぐに汗をかく」とも言われています。これは健康上、何の問題もありません。

ですが、自宅のようなプライベートな場所ではなく、仕事場などの公的な場所においては、汗のニオイという体臭を「なるべく抑える事」が求められています
特に現在の日本では、「清潔さ」が重要視されています。エチケットとして、それなりに対応することが求められています。

だけど人は、汗をかくのが自然と言えます。自身の体温を調節するために、汗をかく事は当然です。ただし普段の生活を送る際、大量の汗をかいてしまうと色々と困る場面もあるでしょう。

特に脇の汗は、エチケットを気にする方にとって「一番の悩み」になっていると言えます。なぜなら脇の下にかいた汗は、ニオイがキツいからです。そしてそのニオイが、周りの人を不快にさせる可能性もあるからです。

そんな汗のニオイを防ごうと思って、なるべく汗をかかないようにしたい、時には水分を取るのも控える。そんな方もいると聞きました。ですが、汗をかかないようにと意識すればするほど、かえって心理的に緊張して汗をかいてしまうそうです。

そこまで緊張して追い詰められるくらいなら、デオドラント製品を活用してみるのも一つの手です。デオドラント製品を使ってニオイ対策をしたということが、緊張をほぐして安心感を与えてくれるかもしれません。

難しい、制汗スプレーでニオイを消す事

汗のニオイを防ぐための基本的な方法と言うと、汗を拭き取る事、汗を洗い流す事だと思います。
単純な事になりますが、「手ぬぐい」や「デオドラントシート」を使って汗を拭き取る、お風呂に入って汗を洗い流す、以上の事が、体から汗のニオイを消し去るのに有効な方法となります。

汗を拭き取る事・洗い流す事を優先したい場合は、制汗デオドラントスプレーを使う事は、あまり「おすすめできない」と言えます。制汗スプレーを使った際、その成分が肌に残ったままだからです。そして汗も、肌に残ったままとなります。

制汗スプレーの成分によって、汗のニオイは「ある程度」消臭されます。しかし、全てのニオイを消し去る訳ではありません。

特に多汗症の人の場合、汗の量が多いため、制汗スプレーではニオイを消し去る事は難しいそうです。

よって汗を拭き取る事汗を洗い流す事を「こまめに行なう」ほうが、消臭の効果を得られると思います。

多汗症の治療法

他の人と比べて、汗がたくさん出てしまう。そんな多汗症で「お悩みの方」が、いるでしょう。

病気と言っても「すぐに死ぬ訳」ではないから、そんなに悩まなくても良い。
他の人から、そう言われるかもしれません。しかし本人にとっては、「深刻な悩み」になっている事例もあります。それに大量に汗が出る事は、日常生活のエチケット面で問題が起きやすいです。

そんな多汗症の治療法としては、以下の方法が考えられます。

  • 塩化アルミニウムを外用します。
  • 手足の場合は、交感神経ブロックを行なうこともあります。
  • 腋の場合は形成外科で、皮膚を切り取る、または削るという手術を行ないます。

美容整形における多汗症の治療法

美容整形における、多汗症の治療として用いられるのが、ボトックス注入法です。
施術の時間は10分ほどで、麻酔も必要なく、負担が小さい手術と言えるでしょう。

ボトックスはタンパク質の一種であり、「交感神経の働き」を低下させる作用があります。その作用を利用して、腋の下に注入することで、汗を出すアポクリン腺やエクリン腺の活動を抑えます。

ただし、汗腺を取り除く訳ではないため、その効果はずっと続きません。
ボトックス注入後3ヶ月ほどで、運動神経から新しい運動神経の側副枝(そくふくし)が伸びてきます。そのため、アセチルコリンの放出が始まります。

つまり、3ヶ月から半年に1回程度の再注入が必要になります。それでも年に1、2回ほど再注入することにより、数年経てば汗腺が萎縮して、汗の分泌量が低下すると言われています。

漢方薬

いくら多汗症で悩んでいると言っても、手術で治すことに躊躇する場合もあるでしょう。メスで体を切る事は、誰だって「ためらう事」だと思います。実は、

漢方薬が多汗症の治療に使われています。即効性はありませんが、安全で安心できる治療法です。

漢方を使って、多汗症の方の自律神経バランスを整えることを目指します。そうすることで、汗腺を適切な状態にします。その他、漢方薬で体の水分の代謝を活発化させることで、発汗を抑えるという治し方もあります。

長期にわたって我慢強く、漢方薬による治療を続けることになります。時間は掛かりますが、多汗症を軽減させることができるかもしれません。漢方の専門医と、ぜひ相談してください。