利用目的に合う物はどれ?カーナビの種類

カーナビゲーション

カーナビには、多くの種類があります。意外なほど多くの種類があるので、どのカーナビを選べば良いのか迷う人も多い、と聞きます。

ユーザが求める機能をなるべく実現したいというメーカー側の努力の結果、多くの種類のカーナビが作られたと言えます。
せっかくユーザーのニーズに合わせた種類があるので、より自分の利用目的に合った物を選ぶようにしたいです。愛車での運転をより快適にするためにも、おおよそのカーナビの種類を知っておきましょう。
例えばカーナビの取り付け場所については、車のフロント部の中央辺りだと思っている人が多いでしょう。ですが、必ずしもそうとは限りません。どういった場所に取り付け可能なのか、知っておくと良いです。

カーナビの種類の分け方として、「取り付け位置」と「地図タイプ」によって分類する方法があります。
まず「取り付け位置」については、車のどこにカーナビを取り付けるかによって決まる種類です。例えば「オンダッシュタイプ」や「インダッシュタイプ」があります。
もう一方の「地図タイプ」は、地図の記憶形式で種類が決まります。地図の記憶媒体には、「HDD」や「DVD」「メモリー」などがあります(2009年当時)。

カーナビを選ぶ際、まずは自分の愛車に取り付け可能かどうかで選びます。そして、地図の記録媒体の種類を選ぶ事になるでしょう。

取り付け位置

オンダッシュタイプ

オンダッシュタイプと言われているカーナビがあります。車内のダッシュボードの上部に取り付けるタイプの物です。
このタイプの物は、自分の見やすい位置にカーナビのモニターを取り付けたいと思っている人に、お勧めのタイプと言えます。なぜならダッシュボードの範囲であるなら、自分の好きな場所に設置できるからです。
あと、すでに設置しているオーディオ機器を移動させたくない人にとっても、都合の良いタイプと言えます。
なお、オンダッシュタイプは販売価格も結構安いので、お金を節約したい人にも有効な選択肢と言えます。

ポータブルタイプ

ポータブルタイプと呼ばれているカーナビがあります。その形は、テレビとリモコンのような状態です。
このポータブルタイプのメリットと言えば、本体の「取り付け」や「取り外し」が簡単という点が挙げられます。別の車に付け替える事も、簡単と言えます。車を乗り換える際も便利です。
価格面でも低価格というメリットがあります。出来る限り低価格でカーナビを手に入れたいという人には、お勧めのタイプと言えます。

一般的には、モニターが大半を占めている形状になっています。モニターを大きくしやすい形状と言えます。
あと機能面では、本体には複雑な機能が付いていない事が多いです。よって高機能なカーナビである事を重視する人には、不向きかもしれません。

インダッシュタイプ

インダッシュタイプのカーナビは、ダッシュボードに取り付ける事になります。なので、余計なスペースを取りません。

ナビユニット一体型

インダッシュタイプの物で、ナビユニット一体型と呼ばれている物があります。その名の通り、ナビユニットと一体化しているタイプの物です。
一体型という事より、余分なスペースを取らずに利用できると言えます。ナビユニットのみを紛失してしまうというトラブルも起きません。

ちなみにこのナビユニット一体型は、さらに2通りに分かれます。ダッシュボードの2DINスペースに取り付けるタイプと、1DINスペースに取り付けるタイプです。
見た目が車と完全に一体化しているように見えるのは、2DINスペースに取り付けるタイプです。操作がしやすくて、見た目はとてもスマートです。すっきり感を重視するなら、2DINスペースのタイプを選ぶ事になります。

ナビユニット別体

インダッシュタイプでナビユニット別体タイプを取り付けるのは、どんな場合が考えられるでしょうか。
ナビユニットをダッシュボードに設置したくない場合、例えば、そのスペースにあるカーステレオをそのままにしておきたい場合があります。もしもナビユニット一体型のカーナビを使ったら、そのスペースにあるカーステレオと同時に使用できない、と言えます。

ちなみにカーナビにおいては、ナビユニットが離れている事が良いとは言えません。なぜなら、モニターとナビユニットの位置が近いからです。近いので一体化してしたほうが、使い勝手が良いです。
先ほど言ったカーステレオと同時に使用したいなどの理由がない限り、ナビユニット一体型のカーナビを選択する事になるでしょう。

地図タイプ

HDD

パソコンを扱っている人には、お馴染みのカーナビがあります。それはHDDナビゲーションです。HDDというのはハードディスクの事です。近年では、ゲーム機やテレビ番組の記録装置などにも利用されています。
このHDDナビゲーションには、いくつかのメリットがあります。例えば表示速度が速くて、更新も簡単という点です。性能面でかなり優れているカーナビと言って良いでしょう。

利便性や機能面では「文句なし」と言える物ですが、価格が高めなのが欠点と言えるかもしれません。カー用品に対してあんまり費用を掛けたくないという人にとっては、高額すぎる物と言えそうです。
将来もっと安くなったら、より多くの人たちが買うだろうと思います。

メモリー

カーナビを地図のタイプ、つまり地図の保存機能に関して分類した際、メモリーナビゲーションと呼ばれるタイプのカーナビがあります。その中には、以前主流だったSDメモリーを利用した物があります。
これは、SDメモリーに地図を記憶させるタイプの物です。携帯端末とデータの「やり取り」ができたりして、結構便利だと評判でした。

ただしこのような地図タイプの場合は、それぞれのメモリーカードにおいて性能の差やコスト面の差がありました。「個人的な好き嫌い」が出やすいタイプと言えそうです。
コストがかかるのは、地図の更新を行なう場合に、最新のデータが入ったメモリーカードを購入する際です。この地図の更新が、意外と「お金がかかってしまう」という感想が聞かれました。

DVD

DVDナビゲーションとは、DVDに地図を収録するタイプのカーナビを言います。取り扱いは、とても簡単です。本体の上部にDVDを入れる口があるので、そこにDVDを入れるだけです。家電のDVDプレーヤーと同じように取り扱えるので、使いやすいと思います。

DVDという媒体には、かなりの情報量を収録できます。なので、カーナビが提供する情報量も豊富と言えます。ただし地図データの更新の際、新たにDVDを買う事になります。その料金は結構かかるかもしれません。

以前主流だったDVDナビゲーションは、今後はHDDナビゲーションと入れ替わっていくと予想されています。ですがカーナビの中古市場においては、しばらく人気商品かもしれません。