使い心地が良かったと好評だった「Windows7 OS」

Windows7 OS

Windows7 OS

Windows7は、マイクロソフトから発売されたオペレーティング・システムです。これは、パソコン用のオペレーティング・システムであり、前回発売されたWindowsVistaの後継のバージョンです。

Windows7は、2009年の7月22日に開発が完了して、同年の10月22日に発売されました。通称「win7」と呼ばれています。

Windows7が登場して実際に使用されるようになってから、多くのユーザーが感想や評価を述べています。雑誌の記事を始め、ブログだったり、掲示板や口コミサイトだったりと、多くの場所で感想を読めます。
感想としては使いやすい、この機能はちょっと駄目、改善点ありなど、様々な評価があります。
Windows7に対して、よく聞く意見は「Vistaより軽い」という事です。Windowsの動作がサクサクしているので、その点についてはユーザーの評価は高いようです。

マイクロソフト社のWindows開発チームの発表では、「Windows7」のカーネルは「WindowsVista」を基にして改良したものということです。Windows7では、Vistaの弱点だった部分が改善されています。

WindowsXP用のソフトについては、その多くがWindows7で動作するという事です。
ですが、私が使っていたXP用のソフトの中にはWindows7で動かない物もありました。代わりのソフトを用意して対処しましたが、OSの移行は毎回、使用中のソフトが正しく動作するのか?と不安になります。

7番目の意味

ところでWindows7の「7」は、7番目を意味しています。

最初が「Windows1.0」、次が「Windows2.0」、3番目が「Windows3.x」でした。
そして4番目が「Windows4.x」です。これは、Windows95やWindows98、Windows98 Second Edition、WindowsMeのことです。
5番目の「Windows5.x」は、Windows2000やWindowsXPのことです。
6番目の「Windows6.0」は、WindowsVistaです。

Windows7は、以上のWindowsに続く7番目のメジャーリリースです。よって「7」という数字が付きました。

デスクトップ表示の変更

見た目でも、デスクトップの表示が変わりました。今までとは違う画期的な表示だと、喜んでいる人もいるようです。
例えばウインドウを透明化して、デスクトップが透けて見えるようにする機能があります。その機能を使う時は、タスクバーの右端、縦に長いボタンを選択します。

また、Vistaでは、クイック起動に「デスクトップの表示」というアイコンがありました。Windows7では通知領域の右に、ほぼ同じ機能を持っているボタンがあります。

ウインドウの半透明

Windows7では、Aero(エアロ)機能を使って、開いている「それぞれのウインドウ」を半透明にできます。そうすることによって、デスクトップを透かして見ることができます。
デスクトップを見たい時、今使っているウインドウを最小化するなどの手間を省けるでしょう。

なお、デスクトップに貼ってあるガジェットについては、半透明にできないようです(2009年当時)。そのまま表示されるので、全てを半透明にしたい場合は、ガジェットを削除することになります。

地上デジタル放送の視聴

Windows7では、「WindowsMedia Center」というソフトウェアを使うと地デジを見ることができます。
そのためには、パソコン用の地デジ・チューナーが必要となりますが、パソコンのディスプレイ機器でテレビ番組を視聴したいという人には、便利なソフトウェアと言えます。

ちなみに家電のテレビで地上デジタル放送を見る場合、屋根にアンテナを付けたり、マンションではベランダにアンテナを付けたりと、手間が掛かることがあります。
そんな時、Windows7のパソコンで地上デジタル放送を見るという選択肢を、検討してみましょう。

便利になった検索

Windows7では、検索がさらに便利になりました。検索フィルタを使って、検索する対象を絞り込めます。
検索フィルタによって、ドキュメント、電子メールなどのカテゴリーの中から、ファイルを絞り込む作業ができます。

絞り込む条件として「日付」「拡張子」、「ファイル名」や「その内容」、「作者を対象とした名前」があります。これら条件を組み合わせて使うことで、検索範囲を絞り込み、検索のスピードも速くなるそうです。従来の「AND」や「NOT」などのブール・フィルタも使えます。

あとWindows7では、ライブラリが採用されました。ファイル管理がさらに便利になった、と言えます。

検索処理が遅い場合もあった

情報を検索すると聞くと、ネット上の検索エンジンのことが思い浮かびます。ですが検索作業は、ネット上だけではありません。私はたまに、パソコンのハードディスク内に保存されているデータに対して、検索処理を実行しています。

ですがWindowsのファイルエクスプローラーの検索命令は、「処理が遅い」と思うことがありました。例えばテキストファイル内の単語を探す場合、しばらく待たされることがありました。
テキストエディタの検索機能として用意されている「grep命令による検索」のほうが、素早く単語を検索していた場合がありました。
Windowsの検索機能で、もっと高速に検索できるようになったら嬉しいと思います。

外来語表記の変更

Windows7の日本語版では、それ以前のWindows OSで表記されていた言葉が変更されました。
外来語の表記が変更されていて、以前では「コンピュータ」と表記されていた部分が「コンピューター」に変更されました。同じように「エクスプローラ」は「エクスプローラー」に変更されました。
これらの変更は、内閣告示に基づいて「長音符」を付けた表記に変わりました。

ちなみに、変更前のコンピューター用語については、最後の伸ばす記号「ー」を省略して書くことが通常となっていました。そう書いていたことには訳がありました。日本工業規格(JIS)や学術用語などで使われている法則を、適用していたからでした。