便秘で悩む女性が多い理由

便秘に苦しむ女性

便秘と聞くと、女性に多い症状というイメージを持っている人がいるかもしれません。実際のところ、便秘に悩んでいる女性はとても多いそうです。あるデータによると、女性では半数以上の人が自分は便秘だと思っているそうです。

しかしそう思っている女性の中には、本当は便秘でない人もいると思います。なぜなら便秘とはどういう状態なのか、正しく理解されていない場合もあるからです。

しかしそうは言っても、便秘で病院に行くのは「25歳から55歳の女性」と「高齢者」が多い、このような報告もあります。これには、イメージだけでなくて理由があるようです。

黄体ホルモン

最初の理由は、黄体ホルモンの影響です。
女性には生理があり、黄体ホルモンの分泌に波があります。そのため、水分の少ない便になります。生理前になると、便秘気味になる女性が多いようです。

また、妊娠すると便秘になる人が多いそうです。これは妊娠によって、黄体ホルモンの分泌がますます活発になるためと、お腹が大きくなって子宮が腸を圧迫するため、ということが影響しています。

腹筋の緩み

便秘と腹筋は、深い関係があります。排便時には、腹筋の力が必要です。
もしも腹筋が少ないと内臓を支えられず、胃下垂になってしまいます。胃腸が下がっていると腸が充分に動けなくなり、便秘を進めてしまいます。

女性の場合では出産後、腹筋が緩むために便秘をしやすくなります。
なお、高齢者に便秘が多いことは、腹筋が少なくなっていることが原因の一つと言えます。

ダイエット

あと、女性にダイエットする人が多いことも、理由の一つと言えます。
痩せるために、便秘解消法を行なう女性がいます。その際、間違った方法で排便を促すと、下痢を起こして体調を崩してしまいます。
健康問題においては、便秘という言葉が広く使われるようになりました。そして、たくさんの便秘解消法が出てきました。ですが、間違いやすい便秘解消法もあるようです。

また、女性において「痩せたい願望」が多いのも、便秘が多い原因の一つです。
必要以上に食事を制限すると、便が作られません。これでは、便意をもよおしにくくなります。
その他にも、体のラインを整えるための窮屈な下着は、腸の運動を妨げることになります。よって、便秘になってしまいます。

なお、ダイエットを成功させるためには、食生活をきちんとして排便リズムを整えることのほうが大切です。

専門医に診てもらいましょう

お腹の調子がイマイチだと、美味しい食べ物を食べても心の底から喜べないかもしれません。
さらに近年では、過敏性腸症候群と呼ばれる症状に悩んでいる人が増えている、と聞きました。これは下痢と便秘を交互に繰り返す、という症状だそうです。これでは毎日楽しく過ごせない、と思います。

便秘などの症状に「お悩みの方」は、やはり専門医に診てもらうことが大事です。ご自身で治療しようと思っても、なかなかうまくいかないことがあるからです。