通信速度に注目、無線LANルーターの選び方

無線LANルーターの選び方

無線LANルーターを選ぶ際、注目してほしい機能について、ご紹介したいと思います。

簡単に設定できる事

1台目として無線LANルーターを購入するなら、ルーターに関する設定を簡単にできる機器を選ぶと良いです。

無線LANルーターの中には、面倒なセットアップを「ボタンを押すだけ」で自動的にできてしまう機器もあります。そのような機能がある物なら、購入後すぐに設定が完了して、スムーズにインターネットを利用できると思います。

なお、セットアップの「ボタンを押すだけ」で設定を済ましたい場合、無線LANルーターの親機と子機が同じメーカーである事が望ましいです。違うメーカー同士だと、うまく設定できない事があるためです。

あと、近年のパソコンでは、最初から無線LANの機能が内蔵されている物があります。パソコンに内蔵されている無線LAN子機では、「ボタンを押すだけ」というセットアップ機能を利用できない場合もあるようです。

ネット回線と釣り合う通信速度

無線LANルーターを選ぶ際、その対応速度に注目して選ぶようにしましょう。
一般的にルーターには、1000Mbps対応の機器と100Mbps対応の機器があります(2011年当時)。

家庭で使う分には、100Mbps対応の機種で充分と言えます。ただし光回線など通信速度が100Mbpsより速い回線を利用しているなら1000Mbps(1Gbps)に対応しているルーターを選ぶほうが良いです。光回線の場合、ルーターの速度が不十分だと、通信の速度が遅くなってしまうからです。

なお、1000Mbps対応の機器は100Mbps対応のルーターに比べて、数値の上では約10倍の速度になると言えます。ですが実際にはそうはならず、数倍程度の速度になるという意見があります。

「ネットの速度」と「回線の速度」

「インターネットの速さ」は「回線の速さ」から影響を受けるもの、と言えます。特に、一番スピードの遅い回線からの影響を受けます。パソコン本体や家の中のLAN回線、家からプロバイダーまでの回線などにおいて、最も速度の遅い部分が、全体の速度を遅くする原因になります。

家の中のLAN回線については、より性能の高いネットワーク機器を使う事で、ネットの速度を速くできるでしょう。
家の外側の回線については、プロバイダーが提供する回線の速度になると言えます。一般的に言うと、光回線の速度が速いと言えます。光の速度は、とても速いからです。光回線では、光ファイバーと呼ばれている細いガラスの管の中を、光が通ってゆきます。この光によってデータ通信を行ないます。

選びたい、高速な無線LANルーター

無線LANルーター

無線LANルーターには、1000Mbps に対応しているルーターがあります。これは100Mbps に対応しているルーターと比べて、速度は速いと言えます。
データの転送速度に「こだわる」なら、高速な無線LANルーターを選ぶと良いです。

なお、家庭内での一般的な利用を考えると、そんなにスピードは必要ないと言えます。例えば、電子メールやエクセル、ワードというファイルを「やり取りするだけ」なら、100Mbps 対応のルーターで問題ないでしょう。

価格面では、1000Mbps に対応しているルーターは高価と言えます。それに対して100Mbps に対応しているルーターは、お手頃な価格と言えます。数千円くらいで販売されているでしょう。

ですが今後、映像や画像を大量に受信する機会が増えるかもしれません。例えば、映画やドラマの動画配信サービスを利用する場合などです。実際にそうなってから、1000Mbps 対応のルーターを購入するという考えで良い、と思います。

大容量データ転送に不向き?

とても便利と言われている無線LANですが、やはりデメリットもあります。無線LAN機器を使う場合、メリットと共にデメリットも知っておきましょう。

よく指摘されるデメリットは、「通信の不安定さ」です。
無線は電波で通信するので、電波が届きにくい場所では通信が不安定になり、切れてしまいます。通信が度々切れると、見ている動画がコマ送りで再生されたり、スカイプで通話中に音声が途切れたりします。

あと、大容量のファイル送信も時間が掛かります。有線LANに比べて、やはり通信速度が安定せず、遅い場合があるからです。

以上のようなデメリットがありますが、それを上回るメリットがあります。多くの人たちがそう判断しているので、無線LANが普及していると言えます。