スマートタグのGPS搭載は意味ない、近距離での紛失対策
紛失防止タグのスマートタグには、GPSが搭載されていないと聞きました。
GPSなしのスマートタグを使って、失くしたものを見つけられるのでしょうか?
家の中など近距離での紛失対策では、スマートタグがGPSを搭載することは、意味がありません。
スマートタグはBluetoothを使ってスマートフォンと連携して、位置情報を取得できます。
なので、スマートタグがBluetoothを使えるなら、近距離での紛失対策において十分と言えます。
家の中などで貴重品の紛失を防ぐために、スマートタグをぜひ活用してください。
近距離での紛失対策では、スマートタグのGPS搭載はあんまり意味ない
紛失防止タグのスマートタグとは、Bluetoothという無線通信技術を使って、スマートフォンと連携する小型のタグです。
スマートタグには、そもそもGPSは内蔵されていません。
ですが、スマートタグはBluetoothを使ってスマートフォンと連携して、位置情報を取得できます。
よって、家の中など近距離での紛失対策では、スマートタグ自身がGPSを搭載することは、あんまり意味がありません。
スマートタグがBluetoothを使えるなら、近距離での紛失対策において十分と言えます。
スマートタグがGPSを搭載しない理由
スマートタグは、家の中など近距離での紛失対策には有効ですが、遠距離での追跡には向いていません。
遠距離でも、失くしものを追跡できたら便利なのに、あえてスマートタグがGPSを搭載しないことには、理由があります。
スマートタグの価格が上がり、バッテリー寿命が短くなるから
スマートタグがGPSを搭載しない理由として、スマートタグの価格が上がり、バッテリー寿命が短くなるからです。
GPS装置は高価であり、スマートタグの価格を上げる要因となります。
また、GPS装置は電力を多く消費するため、スマートタグのバッテリー寿命を短くします。
スマートタグにおいては、安価で長持ちすることがユーザーにとって重要である、と考えられています。
しかし、仮にスマートタグがGPSを搭載したら、スマートタグは価格が高くなり、長持ちしなくなります。
ユーザーのプライバシーを侵害する恐れがあるから
プライバシーの問題も、スマートタグがGPSを搭載しない理由の一つです。
もしも、スマートタグがGPS装置を搭載したら、ユーザーの位置情報を常に追跡することが可能です。
しかし、これはユーザーのプライバシーを侵害する恐れがあります。
例えば、相手のバッグに追跡目的のスマートタグを設置した場合、GPS経由で、相手の居場所や行動パターンを不正に取得できる可能性があります。
また、スマートタグが企業によって利用される場合も、ユーザーのプライバシー保護が問題となります。
スマートタグは、近距離での紛失対策が目的である、と考えられます。
その場合、スマートタグがGPS装置を搭載することで、逆に不安や不信感を生む可能性があります。
スマートタグには、GPS装置は不要です
以上のように、スマートタグがGPS装置を搭載していないことには、コストやプライバシーという合理的な理由がある、と思います。
スマートタグは、その使用目的において、GPS装置を必要としないデバイスです。
その特徴や利点を十分に理解して活用することが、日常生活において重要だと思います。
GPSなしでも位置情報を得られる、クラウドトラッキング
ちなみにスマートタグは、GPSなしでもタグの位置情報を得られる仕組みを、持っています。
クラウドトラッキングという仕組みです。
クラウドトラッキングとは、スマートタグが、近くにある他のスマートフォン(※)と無線通信を行い、その位置情報をクラウドサーバーに送信することで、スマートタグの位置を追跡できる仕組みです。
※例えば、「同じメーカーのスマートタグ」の専用アプリをインストールしたスマートフォン端末。
この仕組みにより、スマートタグはGPSを搭載していなくても、インターネットに接続された他のスマートフォンと連携して、スマートタグの位置を知らせることができます。
また、スマートタグの持ち主は、専用のアプリやウェブサイトが表示する地図上から、スマートタグの最終位置や移動履歴を確認できます。
以上より、クラウドトラッキングという仕組みによって、スマートフォン端末が持つGPS機能を利用して、スマートタグを探せます。
クラウドトラッキングによって、プライバシーを侵害する恐れ
スマートタグは、クラウドトラッキング機能を備えています。
ユーザーは、スマートフォンやパソコンから、「スマートタグが付いている失くしたもの」の位置を、確認できます。
この機能は、紛失や盗難に対する有効な対策となります。
しかし同時に、クラウドトラッキングによって、スマートタグの近くにいるユーザーの位置情報が不正に流出する可能性があります。
このことは、プライバシーを侵害する恐れもあります。
ユーザーのプライバシーを守るために、スマートタグはGPSを搭載していません。
ですが、クラウドトラッキングによって、プライバシーを侵害する恐れがあります。
これは、本末転倒と言えます。
クラウドトラッキングのメリットとデメリットを、理解しましょう
私は、スマートタグのクラウドトラッキング機能は、ユーザーの利便性とプライバシーのバランスを考える必要がある、と考えています。
スマートタグの製造者や提供者は、セキュリティ対策を徹底して、位置情報の管理や利用に関する透明性、信頼性を高めるべきです。
ユーザーも、スマートタグの設定や使用に関して、自分のプライバシーを守るための知識や意識を持つ必要があります。
スマートタグは、紛失防止だけでなく、多くの可能性を秘めた革新的な技術です。
しかしその一方で、プライバシーに関する課題やリスクを抱えています。
スマートタグのクラウドトラッキング機能を利用する際には、そのメリットとデメリットを十分に理解して、適切に活用することが重要です。
「スマートタグが付いている失くしたもの」を探す方法
家の中などの近距離において、「スマートタグが付いている失くしたもの」を探す方法は、以下の通りです。
- スマートタグを、「紛失を防ぎたいもの」に取り付けます。
例えば、鍵や財布、バッグや手帳、ペットなどです。 - スマートタグとスマートフォン端末を、ペアリングします。
スマートタグによっては、専用のアプリをダウンロードする必要があります。
スマートタグのアプリを起動して、スマートフォンとスマートタグをペアリングします。
ペアリングが完了すると、スマートフォンとスマートタグが接続されます。 - 「紛失したもの」を探したい場合は、スマートフォンにインストールした専用アプリなどで、スマートタグの位置を確認します。
- スマートタグの位置が近くにある場合は、音や光を目印にして、「紛失したもの」を見つけます。
スマートタグによっては、音や光で知らせる機能があります。
家の外など、遠くにある「失くしたもの」を探す方法
なお、遠くを探す場合、例えばスマートタグが家の外などにある場合は、スマートフォンにインストールした専用アプリの地図で、最後に表示された位置を確認します。
地図上で最後に表示されたスマートタグの位置から、「失くしたもの」を探します。
紛失対策で、スマートタグを活用しましょう
スマートタグは、小型で軽量なので、様々なものに取り付けることができます。
電池寿命も長くて、一度充電すれば約半年間、使用できたりします。
そんなスマートタグは、紛失対策に使用できるスマートなアイテムです。
また、スマートタグは、紛失対策に使用できるだけでなく、防犯対策にも役立ちます。
例えば、自転車やバイクにスマートタグを取り付けると、盗難された場合でも、位置情報を追跡できます(クラウドトラッキング機能を利用する場合)。
以上のように、紛失対策から盗難対策までできるスマートタグを、ぜひ活用してください。
そうしたら、貴重品を失う災難を防げます。