消耗品だから、いつか壊れるハードディスク

突然壊れたハードディスク

昔の出来事になりますが、今までに2台のハードディスクが壊れました。そのうち1台のハードディスクには、大切な個人データが保存されていました。
幸いなことに2日前にバックアップしていたので、ほとんどの個人データを取り戻せました。ですが、一部のデータを失いました。

ちなみにハードディスクは、突然壊れました。ハードディスクは「いつか壊れる物」、やっぱり消耗品だった、と思い知らされました。

消耗品と言えるハードディスク装置

ハードディスク

ハードディスク装置はパソコンのパーツの中でも壊れる心配があり、ずっと使っていると「いつの日か」必ずクラッシュします。
そういう事から考えても、ハードディスクは消耗品であると知っておくことが大事です。消耗品なので、いつかは必ず壊れる時が来ます。実際に壊れたら、中に入っているデータは消えてしまいます。

データを復旧させるには、データ復旧ソフトで復旧する事が可能です。ただし、これはハードディスクが認識する事が前提です。なのでクラッシュして、「ハードディスクそのもの」が故障してしまった場合、ディスク装置を認識できないため、復旧ソフトを使えません。

あと、ハードディスクは基本的に修理できません。修理に出した際、ハードディスクを交換する事になります。
壊れたハードディスクの中に入っている大切な情報を、おそらく復旧できません。よって、例えばデジタルカメラで撮影した「思い出の写真」などは、大きな損失になると思います。思い出の写真は、二度と手に入らないからです。

クラッシュすると最悪の場合、ハードディスクの中にあるデータは失われてしまいます。なので常に、バックアップを取っておく必要があります。
近年では、ディスクの容量が増えてきているので、ついつい沢山のデータを保存してしまいがちです。きちんとバックアップをやっておかないと、いざという時に、たくさんのデータを失って泣く事になってしまいます。

ハードディスクの障害が起きる予兆

ハードディスクの障害が発生したという経験を、多かれ少なかれ体験している人がいると思います。突然おかしくなったと思いがちですが、よく思い返してみると何らかの予兆があったように思います。

例えばですが、

  • 急にハードディスクの起動が遅くなる
  • ハードディスクにファイルを書き込もうとした時、失敗する場合が増えてきた

などです。
この時、パソコンを再起動すると正常な状態に戻るので、あまり深く考えずに安心しがちです。でも、これらが障害発生の予兆だったと気づくべきかもしれません。

また、「カリカリ」という音が目立つ場合もあります。これは、ハードディスクの劣化が原因でしょう。ハードディスクが劣化すると、カリカリッというような音が鳴ります。
パソコンから聞こえる異音・騒音は、完全に故障する前の予兆と言えます。なので、ハードディスクの交換を検討し始める「きっかけ」にすると良いでしょう。

とにかく、パソコンのハードディスクの状態が「いつもと違うなって思った時点」で、データをバックアップしたり、データ復旧業者に調査をしてもらったりすれば、大切なデータを失う可能性を低くできます。

予測できないハードディスクの障害

ところで、ハードディスクの障害を100%予測してくれるソフトというのは、まだ聞いた事がありません。
ソフトの処理内容として、全てのクラスタを監視するという機能だけでも、パソコンに負荷が掛かって、処理が重くなりそうです。
仮にそういうソフトがあったとして、即効性を求めるなら、常時クラスタを監視する必要があります。そうすると、監視するのに常にアクセスしている状態になってしまい、これではハードディスクの寿命が短くなるでしょう。

なお、「S.M.A.R.T.」という技術を利用して、ハードディスクの故障を予測してくれるソフトならあります。良さそうと思う方は、利用してみてください。

必要な事・ハードディスクのバックアップ

ハードディスクは消耗品と言われています。いつの日か寿命が来て壊れます。実際にハードディスクが破損すると、予想以上の悲劇に見舞われたりします。

ハードディスクのデータ
ハードディスクのデータ・イメージ画像

一番大きな被害と言えば、今まで大切に蓄積してきたデータの消滅です。デジタル写真や動画・音声ファイル、メール文や家計簿など、それぞれのユーザーにとって様々なデータがあるでしょう。それらデータが失われます。

市販のソフトウェアなどは、再インストールすれば元通りに使えます。再インストールという手間は掛かりますが、大きな被害とは言えないと思います。
しかし個人的なデータは、二度と作成できないものが多いです。なので莫大な被害と言えます。家族の「思い出のデジタル写真」などは、同じものを二度と作成できません。

「データを失う恐れ」を考えると、パソコンのハードディスクだけに大切なデータを置いておくのは、非常に問題あると言えます。この問題に対しては、やはりデータのバックアップを取っておく必要があります。

ハードディスクのバックアップ先は、機械的(物理的)に別の場所が良いです。例えば、外付けのハードディスクをバックアップ専用として、そこにバックアップデータを保存する方法があります。
その他には、USBメモリやDVDメディアにバックアップデータを記録させる方法もあります。これらの方法であれば、パソコンやハードディスクが壊れても、バックアップ済みのデータには影響はありません。

ハードディスクの寿命が近づき、本格的にエラーが起きるようになると、必要なデータの読み書きだけでなくて、コピーもできなくなってしまう危険性があります。そうなる前に、しっかりとデータをバックアップしておきましょう。