SDカードの小さいやつと言えば、microSDカード
SDカードの進化は、私たちのデジタルライフを大きく変えました。
特に、microSDカードの登場は、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末に革命をもたらしました。
この記事では、SDカードの小型化の歴史と、その技術的な進化について解説します。
あなたのデバイスに最適な「SDカードの小さいやつ」に関する情報が、見つかります。
SDカードの小さいやつと言えば、microSDカード

SDカードは、どんどん小さくなってゆきました。
まず、SDカードのサイズを縮小した物として、miniSDカードが登場しました。
それをさらに小型化した物が、microSDカードです。
今のところ、SDカードの小さいやつと言えば、このmicroSDカードとなります(2023年8月当時)。
microSDカードは、2005年7月に、SDアソシエーションが発表したメモリカードの規格です。
SDアソシエーションとは、SDカードに関する業界団体です。
SDカードの技術標準化や普及を促進する組織です。
microSDカードのサイズは、以下の通りです。
microSDカードの寸法 | microSDカードの寸法の値 |
---|---|
縦 | 15mm |
横 | 11mm |
厚さ | 1.0mm |
重量は、約1g以下となっています。
最初に登場した「SDカードの大きさ」と比べると、約4分の1程度となっています。
とても小さくなっています。
一般的に使用されているリムーバブルメディアの中で、最も大きさが小さい物は、microSDカードです(2024年当時)。
そんなmicroSDカードは、スマートフォンを始めとする携帯端末のメモリカードとして、主に利用されています。
microSDカードの容量
microSDカードの最大容量は、2GBです。
それ以上の容量を持つメディアは別の規格となります。
microSDカードの規格 | microSDカードの容量 |
---|---|
microSD(SD: Secure Digitalの略) | 最大容量が2GBまで |
microSDHC(HC: High Capacityの略) | 最大容量が4GB以上32GBまで |
microSDXC(XC: Extended Capacityの略) | 最大容量が64GB以上2TBまで |
microSDカードの容量は、技術の進化に伴い、どんどん増加しています。
初期の2GBから、最大2TBまで対応するようになりました。
これにより、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末で、大量のデータを保存することが可能となっています。
専用アダプターを使うと、SDカードやminiSDカードとして使えます
microSDカードは、SDカードの規格と互換性があります。
よって、SDカードスロットを利用できます。
microSDカードは専用アダプターを使用することによって、SDカードスロットで読み書きできます。
つまり、microSDカードは専用アダプターを使うことで、SDカードまたはminiSDカードとして利用できます。
そういうことより、microSDカードが普及するに連れて、miniSDカードは使われなくなってゆきました。
近年では、microSDカードが主流となりました。
専用アダプターを使う場面としては、スマートフォンで撮影した写真データをパソコン側に取り込む場面があります。
- まずは、スマートフォンで使用されているmicroSDカードを、取り出します。
- microSDカードに変換アダプターを接続します。
- パソコンのSDカードスロットに、変換アダプターを差し込みます。
- これでパソコン側から、スマートフォンで撮影した写真データを読み取れます。
microSDカード製品によっては、このような変換アダプターが同梱されていたりします。
SDカードを小さくしたminiSDカード

SDカードを小さくした物は、microSDカードだけではありません。
SDカードのサイズを縮小した物で、miniSDカードがあります。
miniSDカードのサイズは、以下の通りです。
miniSDカードの寸法 | miniSDカードの寸法の値 |
---|---|
縦 | 21.5mm |
横 | 20mm |
厚さ | 1.4mm |
重量は、約1gです。
ちなみにSDカード(SDメモリーカード)のサイズは、以下の通りです。
SDカードの寸法 | SDカードの寸法の値 |
---|---|
縦 | 32mm |
横 | 24mm |
厚さ | 2.1mm |
SDカードの重量は、約2gです。
当然、SDカードのほうが、miniSDカードよりも大きいです。
miniSDカードは発表時、世界最小でした
miniSDカードは、2003年にアメリカのサンディスク社が発表したメモリーカードです。
発表時、その大きさは世界最小でした。
- 面積が、それまでのSDカードに比べて40パーセント減りました。
- 容積では60パーセント減り、
- 重量では50パーセント減りました。
このminiSDカードは、その当時、携帯電話のメモリカードとして、主に利用されていました。
専用アダプターを使うと、SDカードとして使えます
SDカードとminiSDカードは、電気的に互換性があります。
なので変換アダプターを使用すれば、miniSDカードをSDカードとしても利用できます。
SDカードと同じ大きさの変換アダプターが、あります。
miniSDカードを、変換アダプターに差し込んで使います。
このように変換アダプターにminiSDカードを接続すれば、SDカードとして使えます。
つまりSDカードと同じように、miniSDカードでデータのやり取りを行えます。
SDカードが、どんどん小さくなっていった理由
SDカードの歴史を振り返ると、どんどん小さくなっていった歴史があります。
SDカードは、デジタルデータの保存と転送に便利なメモリーカードの一種です。
そんなSDカードは、1999年に発売された当初は、幅24 mm、長さ32 mmの大きさでした。
その後、miniSD、microSDという、より小型の規格が開発されました。
実際のところ、microSDカードは指先ほどの大きさになりました。
SDカードがどんどん小さくなっていった理由は、主に以下のものが考えられます。
SDカードを利用するデジタル機器が小型化したから

SDカードを利用するデジタル機器が小型化して、多機能化したため、SDカードも小さくなってゆきました。
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスは、薄くて軽くて持ち運びやすいことが求められます。
そのため、SDカードを始めとする、モバイルデバイスの内部に収める部品も、小さくしなければなりません。
また、スマートフォンなどのモバイルデバイスは、カメラや音楽プレーヤーなどの機能を備えることで、ユーザーのニーズに応える必要があります。
そのため、多くのデータを保存できるメモリーカードが必要です。
このように、デジタル機器の進化は、SDカードの小型化と高容量化を促しました。
フラッシュメモリー技術が向上したから
SDカードで使われているフラッシュメモリー技術が向上したため、SDカードも小さくなってゆきました。
SDカードは、フラッシュメモリーという電気的に消去や書き込みができる半導体メモリーを、使用しています。
このフラッシュメモリーは、電源を切ってもデータを保持できるという特徴があります。
フラッシュメモリーの技術は、年々進歩しており、単位面積あたりに記録できるビット数が増えています。
これにより、同じサイズのメモリーカードでも、より多くのデータを保存できるようになりました。
また、フラッシュメモリーは、機械的な動作を必要としないため、耐衝撃性や耐久性にも優れています。
これらの特徴は、SDカードを小さくて頑丈なメモリーカードにしました。
さらに高密度化されていくSDカード
以上のように、SDカードは、デジタル機器の需要と技術の進歩に応じて小さくなっていった、と考えられます。
今後も、SDカードは、さらに高速化や高密度化されていくでしょう。
小さいmicroSDカードの性能向上が、期待されます
microSDカードの進化は、私たちのデジタルライフを大きく変えました。
特に、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末において、microSDカードの小型化と高容量化は、デバイスの性能向上に大きく寄与しています。
例えば、写真や動画の高画質化に伴い、データ容量が増加する中で、microSDカードの大容量化は非常に重要です。
microSDカードの小型化により、デバイス自体も薄型化・軽量化が進みました。
よって、持ち運びやすさが向上しました。
また、microSDカードは専用アダプターを使用することで、SDカードやminiSDカードとしても利用可能です。
これにより、互換性が高く、さまざまなデバイスで利用できる点も魅力です。
そんな「小さいmicroSDカード」は、今後も技術の進化に伴い、性能向上が期待されます。