月経前症候群の一つ・生理前の肌荒れ
女性の中には、「肌荒れ」で「お悩みの方」が多いと聞きます。特に生理の前になると、「肌荒れ」が起こるそうです。普段から「肌荒れ」がある方は、生理の前ではさらに「肌荒れ」がひどくなると聞きます。
生理前の「肌荒れ」は、月経前症候群の一つとされています。
「肌荒れ」を始めとする月経前症候群の症状を、完全になくす方法(例えば薬など)は現在のところありません(2009年当時)。
しかし、月経前症候群の症状をある程度軽減してくれる漢方薬やサプリメントはあるようです。
ちなみに、この生理が原因の「肌荒れ」は、生理当日の2,3日後には症状が落ち着くそうです。落ち着くと言っても、生理の度に肌が荒れるのは嫌な事でしょう。
このような「肌荒れ」に対しては、生理前において化粧品による水分補給を、いつもより多く行なってみるといいかもしれません。あと、毎日の食事で、肌に良いとされているビタミンをたくさん取るようにしましょう。
また、生理中にニキビが悪化するとも聞かれます。これは免疫力が低下して、細菌に感染しやすくなっているためとも言えます。
なお、「肌荒れ」の症状があまりにも「ひどい場合」は、専門医に診てもらってください。
月経前症候群
月経前症候群(PMS)とは、大まかに言うと「心と体に起こるトラブル全般」を意味します。そのトラブルは、生理が始まる約2週間前くらいから現れます。
例えば月経前症候群の症状の一つに、「むくみ」があります。月経前に卵巣から分泌される女性ホルモンにより、体の中に水分が溜まりがちになるそうです。なので、「むくみ」が目立つようになるそうです。
生理前になると、体が太ったように感じる女性が多いと聞きます。その原因の一つとして、月経前症候群の「むくみ」が挙げられます。「むくみ」が、体が太ったように思わせるという事です。
ところで太ったように感じると言えば、生理前になると食欲が増えるという感想も聞きます。この食欲も、月経前症候群の症状の一つと言われています。ダイエット中の女性にとっては、この食欲は大きな悩みと言えるでしょう。
月経周期と肌荒れ
女性の肌は月経の周期と関係が深い、とされています。月経周期の状態により、女性ホルモンの状態も変化するからです。女性ホルモンの変化は、「肌荒れ」の原因となります。
例えば生理が2日目になると、プロゲステロンの代わりにエストロゲン(卵胞ホルモン)が徐々に優位になります。そして、皮脂も落ち着き毛穴も締まってきます。エストロゲンは肌のターンオーバーのリズムを整え、肌を美しく保つ効果が高いホルモンです。
生理開始から数えて7日目から14日目の間は、エストロゲンが上昇する時期です。肌の調子が最も良い時期になります。
ところで女性ホルモンの周期は、毛穴とも深い関係があります。例えば排卵を迎えると次の生理までの間、プロゲステロンが優位になります。肌が油っぽくなったり、ニキビが出来始めたりします。
このように「女性ホルモンのリズム」と「肌・毛穴の変化」は、関係が深いです。この関係を知っておけば、毛穴ケアやニキビ対策を行ないやすくなるでしょう。
以下に「肌荒れ」と「月経周期の状態」について、ご紹介します。
卵胞期
生理後8日から10日間ほど。
肌荒れトラブルはありません。心身ともに安定している時期です。
排卵期
生理後14日から15日間ほど。
皮脂の分泌が多くなり、肌は脂っぽくなってきます。なのでニキビができたりと、「肌荒れ」を起こしやすい時期と言えます。
黄体期
生理前の10日から12日間ほど。
「肌荒れ」や「ニキビ」ができやすい時期です。使い慣れた化粧品でも化粧のノリが悪かったり、「肌荒れ」を起こしたりします。
生理期
約5日から7日間。
この時期は「肌荒れ」よりも、血行不良になって手足が冷えやすくなります。