各年代に流行したメイクの特徴
昔の女性って、キレイで個性的な人が多いです。
どんな風にメイクをしていたのか、とても知りたいです。
1950年代から2010年代まで、各年代に流行したメイクの特徴を紹介しています。
昔に流行したメイクを参考にしたら、私のメイクを素敵にできるかも!
メイクのお手本は映画女優、1950年代のメイク
1950年代、ヘップバーンのメイクが「おしゃれのお手本」でした。
この時代は戦後欧米のファッションが取り入れられて、お手本となる人は映画の女優でした。
エレガントを目指して、外国人女優に憧れた時代でした。
その中でも特に注目されたメイクは、
- 眉は、太く短めの直線(太眉)、
- 目は、太く切れ長に(キャットアイメイク)、
- 唇には、真っ赤な口紅、
- 肌は、白めのファンデーション
でした。
このメイクが、1950年代に流行したメイクです。
この時代のメイクアップは、エレガンスと洗練された女性らしさを象徴しています。
特に、映画スターのオードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローが、流行の先駆者でした。
太眉は、自然な美しさを強調する一方で、顔のバランスを整える重要な役割を果たしていました。
キャットアイメイクは、目を大きく見せて、ドラマチックな印象を与えるために用いられました。
アイライナーを目尻で上向きに跳ね上げることで、猫のような鋭い目元を演出します。
また、真っ赤な口紅は、自信と情熱を表現して、顔全体に華やかさをもたらします。
肌は白めのファンデーションでカバーされて、これは、当時の女性が追求した清純なイメージを象徴しています。
これらの特徴は、シンプルながらも大胆なメイクアップスタイルを作り出しています。
このメイクアップスタイルは、現代のメイクアップアーティストに対しても、多大なインスピレーションを与えています。
ツイッギーメイクが登場、1960年代のメイク
1960年代のメイクアップは、社会的な変化と密接に関連していました。
この時代は、女性の自由と表現の拡大を象徴する時期でした。
メイクアップは、その動きを反映していたと言えます。
1960年代の象徴的なメイクアップの一つが、庶民的で可愛いツイッギーメイクです。
モデルの「ツイッギー」こと、レスリー・ホーンビーがこのスタイルを広めました。
彼女の名を冠して「ツイッギーメイク」と、呼ばれるようになりました。
このメイクアップは、大きく強調されたアイラインとまつ毛、ペールなファンデーションで構成されました。
ツイッギーのメイクアップは、無邪気で若々しい印象を与えることが特徴です。
庶民的ながらも洗練された美しさを象徴していた、と言えます。
1960年代前半のメイクの特徴は、次の通りです。
- 眉は太めから、丸く細い形に変化しました。
- 目は、太めのアイラインと淡い色のアイシャドウで、強調されるようになりました。
- 「ほほ」は、中央にピンクが登場、
- 口紅は、今までは赤と決まっていた口紅に、淡いピンクが登場しました。
- 肌は、白めの肌になりました。
1960年代前半は、淡い色のメイクが流行しました。
例えば、従来の赤い口紅から脱却して、淡いピンク色が流行しました。
これは、女性がより自然で柔らかい印象を求めた結果と考えられます。
1960年代後半になると、付けまつ毛や二重のアイラインが特徴的になりました。
肌の色は、白から小麦色へと変化しました。
これは、より大胆で個性的なスタイルを模索する女性たちの意志を反映している、と考えられます。
このメイクアップスタイルは、今日のビューティートレンドにも影響を与え続けています。
そのシンプルでありながら大胆なアプローチは、多くの人たちに愛されています。
太い眉のナチュラルメイク、1970年代のメイク
1970年代のメイクアップは、自然体を尊重して、個性を大切にする文化の流れを反映していました。
この時代は、女性たちが、化粧によって自分らしさを表現することを大切にしました。
メイクでは、過度な装飾を避ける傾向にありました。
そういうことより、太い眉のナチュラルメイクに、一転しました。
太くて自然な眉毛は、ナチュラルの象徴的な例でした。
メイクの特徴は、次の通りです。
- 目元は何もしない、もしくはブラウン系・ベージュ系のシャドウが使われました。
- 口元は、落ち着いたブラウン系のリップカラーが使われました。
- 肌は、オークル系に変わりました。
このようなナチュラルメイクが、一番綺麗とされた年代です。
全体的に穏やかながらも、洗練された印象を与えるメイクが好まれました。
このようなメイクアップの流行は、当時の社会的な動き、特に女性解放運動やヒッピー文化の影響を受けていた、と考えられます。
自由で開放的な価値観が、メイクアップのスタイルにも表れています。
その人の自然な美しさを引き立てるメイクに、なってゆきました。
この時代のメイクアップは、現代においても、そのエッセンスが引き継がれています。
シンプルでナチュラルな美しさを追求するトレンドに、影響を与え続けています。
赤紫系の派手なリップ、1980年代のメイク
1980年代のメイクアップは、その時代の文化や音楽、ファッションと深く結びついていました。
特に日本では、バブル経済の華やかさがメイクアップにも反映されました。
なので、強い赤紫色のリップや派手なアイシャドウが流行しました。
1980年代後半のメイクでは、以下のようなジュリアナ・メイクが登場しました。
バブルの好景気で、洋服もカラフルなボディコンが流行しました。
ディスコブームの中、仕事後のメイクも華やかで、赤紫系の派手なリップが特徴です。
ジュリアナ・メイクという言葉は、当時のディスコシーンを象徴するものです。
メイクアップが単なる美容の一部でなくて、時代のムードを映す鏡であったことを物語っています。
メイクの特徴は、次の通りです。
- 眉は、徐々に形を揃え始め、
- 目には、華やかな色を使いました。
- 口元は、強い赤紫が流行して、
- 肌は、オークル系が定着しました。
これらの特徴は、自己表現の自由と個性を重んじる1980年代の精神を映し出している、と言えます。
細眉メイクが復活、1990年代のメイク
1990年代のメイクアップは、その時代の社会的、文化的背景を反映しています。
バブル経済の崩壊後、日本では派手さを抑えたシンプルで自然な美しさが、求められるようになりました。
そんな1990年代のメイクでは、細眉メイクが復活します。
これは、80年代の豪華で大胆なスタイルからの転換を示していました。
メイクの特徴は、次の通りです。
- 眉は細くて、色はブラウン系かグレー系が流行しました。
- 目元には、明るめの色とマスカラが加わりました。
- 「ほほ」は、オレンジ系のナチュラルカラーで、
- 唇は、ピンク系、またはベージュで自然に仕上げました。
- 肌は、オークル系かナチュラル系でした。
これらの特徴は、より洗練された、控えめな美しさを求める社会的傾向を反映している、と言えます。
このように、1990年代のメイクアップは、経済的変動に伴うライフスタイルの変化と共に、より実用的であるけれど個性を大切にする方向へシフトした、と言えます。
色黒を強調、コギャルのメイク
1990年代には、もう一つのメイクとしてコギャル文化がありました。
そのコギャルのメイクは色黒を強調して、綺麗なメイクが異質なものへと発展して行きました。
メイクの特徴は、次の通りです。
- 眉は薄く、または、そり落としました。
- 目には、より太くアイラインを引きました。
- シャドウは白のアイシャドウで、濃い付けまつ毛がポイントでした。
- 口は、白いピンク系が流行となりました。
- 肌は、日焼けサロンを活用して黒色にしました。
まつ毛を強調、2000年代のメイク
2000年代は、まつ毛を強調したツヤ肌メイクが特徴です。
コギャルのメイクが2000年代のメイクに発展して、目を強調するアイメイクがポイントになります。
メイクの中心は「まつ毛」です。
マスカラや付けまつ毛も、欠かせないアイテムになりました。
まつ毛は目元の印象を大きく左右するため、マスカラや付けまつ毛が人気となりました。
より長く、濃く、豊かなまつ毛が、求められました。
そして、パールを強調したメイクも特徴です。
化粧品のほとんどにパールが入りました。
パール入りの化粧品は、肌に繊細な輝きと立体感を与えます。
よって、洗練された美しさを演出していました。
メイクの特徴は、次の通りです。
- 眉は、形を整えて薄いブラウンに、
- 目元は、落ち着いた「パール系のシャドウ」と「まつ毛」を強調しました。
- 「ほほ」は、落ち着いた色で立体感を出して、
- 唇には、リップグロスを塗りました。
- 肌は、小麦色とツヤ肌を強調しました。
これらの特徴は、当時のポップカルチャーやファッションと密接に関連しています。
メイクアップが、自己表現の重要な手段となっていたことを示しています。
カラフルなアイシャドウ、2010年代のメイク
2010年代のメイクアップは、ソーシャルメディアの影響力を受けました。
ソーシャルメディアの普及により、多くの人たちが、自分のスタイルを世界に発信する機会を持ちました。
その結果、従来の美の基準にとらわれず、自分らしさを追求するメイクアップが流行しました。
カラフルなアイシャドウや大胆なリップカラーが、人気となりました。
また、ナチュラルなルックスを好む動きも、見られました。
アイシャドウについては、鮮やかな色使いが流行しました。
これは、個性を表現する手段として多くの人たちに受け入れられました。
ナチュラルルックについて言うと、肌の健康と美しさを前面に出すメイクアップです。
シンプルだけど、洗練された印象を与えることができます。
この時代の「メイクのトレンド」は、ソーシャルメディアの台頭とともに、世界中で共有されました。その結果、多くの人のメイクアップに影響を与えました。
一定の周期で繰り返される、メイクの流行
以上、年代別流行のメイクを、ご紹介しました。
1950年から1970年あたりで、メイクのデザインは一つの形が出来上がりました。
現在のメイクは、これまでのメイクが進化した形になっている、と言えます。
そしてメイクの流行は、形を変えつつも一定の周期で繰り返されています。
よって、昔のメイクの特徴を知っておくと、今のメイクにも活用できます。
昔のメイクを、ぜひ参考にしてください。