元気になりたいなら牡蠣鍋
年中手に入ると言える牡蠣
牡蠣(かき)は生牡蠣を始め、お吸い物やフライなどでも食べられています。
栄養面ではタンパク源が含まれており、滋養にも用いられています。他にも鉄やビタミンを含んでいるので、貧血予防にもなります。
また、成人病に効果的なタウリンも豊富に含んでいます。まるで栄養ドリンクのような食材です。
牡蠣の産地としては、広島が有名です。旬の時期は秋から冬ですが、ほぼ年中手に入る食材です。
ちなみに牡蠣は、基本的に雄、雌の区別はありません。同体とされています。
蠣という字だけでもカキという意味ですが、牡という字が付いていることには理由があります。昔の人たちは、カキの身を見て「その形」や「色合い」が白子の身と同じにように見えたそうです。そしてカキには「きっと雄しかいない」と判断しました。そこで蠣の前に牡(オス)という字を付けて、それが現在の牡蠣という漢字になりました。
今では雄、雌同体とわかっていますが、勘違いから付けられた牡蠣という字が使われています。
牡蠣鍋のレシピ
牡蠣鍋のレシピを、ご紹介したいと思います。
材料
- 牡蠣 …… 10個。
- 絹ごし豆腐 …… 半丁。
- 白菜 …… 4分の1個。
- 長ねぎ …… 1本。
- 人参 …… 適量。
- 春菊 …… 適量。
- しいたけ …… 3個。
- しめじ(または、えのき) …… 適量。
- だしの素(粉末) …… 適量。
- 料理酒 …… 少々。
- 塩 …… 少々。
- しょうゆ …… 少々。
- 水 …… 適量。
作り方
- 牡蠣を「ざる」に入れて、水でよく洗います。
- 絹ごし豆腐、白菜、長ねぎ、春菊、しいたけ、キノコ類を、食べやすい大きさに切ります。
- 鍋に、それらの材料を全て入れます。そして、だしの素、料理酒、塩、しょうゆ、水を適量入れます。
- 火にかけて煮込みます。全体に火が通ったら出来上がりです。
牡蠣ブロッコリー鍋
鍋料理の「牡蠣ブロッコリー鍋」について、お話したいと思います。
牡蠣は栄養がある食材と言えますが、もう一つの具材であるブロッコリーも栄養価が高いです。カルシウムや鉄、カロテンを含んでいます。
ブロッコリーは、味において癖がないです。なので、どんな料理に対しても相性が良いと言えます。
レシピ
牡蠣ブロッコリー鍋のレシピを、ご紹介したいと思います。
材料
- 牡蠣(かき) …… 100g。
- ブロッコリー …… 2分の1個。
- 長ねぎ …… 1本。
- 白菜 …… 2分の1個。
- しめじ …… 50g。
- 水 …… 1カップ。
- だし入り味噌 …… 50g。
- 砂糖 …… 小さじ2。
- 酒 …… 小さじ2。
作り方
- まず牡蠣の下処理をします。「ざる」に入れた牡蠣に塩を振り、水で洗って「汚れ」を落とします。「汚れ」を落としたら片栗粉をまぶしておき、身が縮まることを防ぎます。
- ブロッコリーを、あらかじめ茹でておきます。後で鍋に入れるので、普段より短い時間で茹でておきます。少し硬い位で良いです。
- だし入り味噌と砂糖を練り合わせて、そこへ酒を加えて混ぜておきます(だし1)。
- 鍋に全ての具材を入れて、そこへ水と(だし1)を加えて火にかけます。この時、具材の真ん中をあけておいて、そこへ(だし1)を加えます。
- 牡蠣が柔らかくなってきたら、食べ頃です。具材の真ん中に入れた(だし1)と、よく混ぜ合わせていただきます。
- もしも(だし1)の味が薄いなら、取り皿に少し味噌を置いて食べても美味しくいただけます。
牡蠣の土手鍋
広島と言えば、牡蠣(かき)が有名です。そんな広島の郷土料理として、牡蠣の土手鍋があります。
土手鍋とは、牡蠣などの貝類を味噌味でいただく鍋の事です。牡蠣の他には、ホタテやアサリ、ハマグリなどの鍋も美味しいです。
貝類の鍋に入れる食材としては、「こんにゃく」や「三つ葉」「せり」などがあります。また、豚肉などの「お肉」や、ネギや春菊などの野菜を入れても美味しいと思います。
ところで土手鍋では、その名前の通りに土鍋の「ふち」に味噌の土手を作る料理法もあるそうです。その味噌を崩しながら煮ていく、という方法になります。
鍋の周りに味噌を塗るという独特な料理の仕方と、その味の「濃厚さ」から、人気があります。この鍋を食べるために、旅行者が全国からやって来るそうです。
牡蠣鍋は、冬の味覚として定番の鍋です。その中でも「この土手鍋」が、一番美味しいと評判になっています。
レシピ
土手鍋のレシピを、ご紹介したいと思います。
材料(4人分)
具材
- 牡蠣 …… 240g。
- 焼豆腐 …… 1丁。
- ネギ …… 2本。
- 春菊 …… 1束。
合わせ味噌
- 赤味噌 …… 60g。
- 白味噌 …… 20g。
- みりん …… 大1。
- 酒 …… 大1。
- 砂糖 …… 大1。
- だし …… 大3から大4。
下ごしらえ
- 牡蠣を塩水、または大根おろしで洗います。その後、水気を切ります。
- 焼豆腐を、削ぎ切り(角)にします。
- ネギを、斜め切りにします。
- 春菊を、食べやすい長さに切ります。
- 合わせ味噌に、調味料を混ぜ合わせます。
作り方
- 鍋に「だし汁」を入れて、ネギを並べます。合わせ味噌を、土手を作るようにして敷きます。
- 鍋を火にかけて熱くなってきたら、牡蠣など具材を煮込みます。具材が程良く煮込まれたら、出来上がりです。
土手鍋を作る際のポイントを、以下に書きます。
- 牡蠣を熱しすぎると旨みが落ちて、身も硬くなってしまいます。
- 牡蠣については、サッと火を通すだけで食べられる生食用を購入しましょう。
- 合わせ味噌を、少し多めに作っておきましょう。だし汁の味見をしながら、味が物足りない時、合わせ味噌を足してゆきましょう。