「大根おろし」が入っている「みぞれ鍋」
みぞれ鍋(または雪鍋)とは、「大根おろし」が入っている鍋のことです。「大量の大根おろし」を鍋に入れて、鍋に火が通った時、その状態が半透明になります。その姿が「みぞれ」に似ていることから、そのように呼ばれています。雪が降る寒い日が似合う、風流な鍋料理です。
みぞれ鍋の決め手となる「大根おろし」をおろす際は、通常の卸金を使うよりも鬼卸という竹製の物を使ったほうが、粗くおろす事ができます。荒くおろした物は、口に入れた際に食感が良いとされています。
あと「大根おろし」は、そのまま火にかけるよりも、おろした後、絞ってから水にさらした物を使うほうが、「大根特有の匂い」が出ないので良いでしょう。
大根には、ビタミンや食物繊維、カルシウムなどの栄養が含まれています。それらの効果としては、がん予防や便秘解消、血栓防止、消化促進などを期待できます。また、二日酔い解消の効果も期待できます。
みぞれ鍋のレシピ
みぞれ鍋のレシピを、ご紹介したいと思います。
材料(4人分)
- 大根 …… 500g。
- 鶏の「ささみ」 …… 4本。
- 豆腐 …… 2丁。
- ねぎ …… 2本。
- 三つ葉 …… 1/2束。
- のり …… 1/2束。
- 昆布 …… 1枚。
- 酒 …… 大1と1/2。
下ごしらえ
- 豆腐を、「食べやすい大きさ」の角切りにします。
- 大根を、「大根おろし」を使っておろします。そして、自然に水気を切ります。
- 鶏の「ささみ」については、筋を取って、削ぎ切りにします。
- 「ねぎ」を、斜め切りにします。
- 三つ葉を、3cmくらいの長さに切ります。
- 「のり」については、火であぶって、細く切ります。
- 昆布の「表面の汚れ」を、取っておきます。
作り方
- ボウルに、適量の醤油と酒を合わせます。これが、つけダレになります。
- 土鍋に水を半分くらい入れて、昆布を敷いて火をかけます。
- 煮だってきたら、「ねぎ」「ささみ」などを入れて、灰汁を取っていきます。
- 豆腐を加えます。
- 豆腐が煮えた頃に、「大根おろし」を入れます。そして、少し煮ます。
- 「大根おろし」が透き通ってきて「みぞれ」みたいになったら、三つ葉を入れます。
- 火を止めて、出来上がりです。
お好みで「のり」などを加えて、お召し上がりください。
「鶏つくね」の雪鍋
たくさん食べたいという人に、おすすめの雪鍋(みぞれ鍋)です。
2人分・材料
- 春雨 ・・ 40g。
- 白菜 ・・ 2枚。
- 大根の葉 ・・ 真ん中の柔らかい部分。大根1本分の葉。
- 大根 ・・ 1/3本。
だし汁
- 水 ・・ 300cc。
- 昆布 ・・ 5cm。
- だし醤油 ・・ 大さじ6杯。
つくね
- 鶏肉ミンチ ・・ 150g。
- 長ネギ ・・ 8cm。
- 生姜 ・・ 1片。
- だし醤油 ・・ 大さじ1/2杯。
- 酒 ・・ 大さじ1/2杯。
- 塩・コショウ ・・ 少々。
作り方
下準備として、以下の事をしておきます。
- 春雨を半分に折って、3分間熱湯につけます。
- 白菜を、適度な大きさに切ります。
- 大根の葉を、約1cm幅に切ります。
- 大根を、すりおろします。
- 長ネギを、みじん切りにします。
- 生姜を、すりおろします。
- お鍋に「水」と「だし醤油」と「昆布」を入れたら、火にかけておきます。
- お鍋が沸騰して来たら、ビニール袋に全ての「つくねの材料」を入れます。
袋の上からよくこねて、袋の角を切り落として絞り袋を作ります。
ヘラやスプーンなどで形を整えながら、(1)の鍋に、1口大の団子状に搾り出します。 - アクを取り除いて、「春雨・白菜の芯・大根の葉・白菜の葉・大根おろし」を順に加えて、一煮立ちします。これで完成です。
たくさん食べて良い鍋料理
この鍋は、どちらかと言うと「あっさりした鍋物」です。よってダイエット中だけど「お腹」が空いていて、たくさん食べたいという人にも安心です。
なお、お好みで「唐辛子」や「ゆず酢」などを掛けても美味しくいただけます。
このレシピで使われている春雨は、おおよそ100gくらい食べても、そのカロリー量は約90kcalです。とてもヘルシーと言えます。
凄く「お腹」が減っていて、もっと食べたいという人は、春雨を多めに入れてみましょう。
大根については、葉や皮も全て使いましょう。体に良い栄養があるからです。葉や皮には、ビタミンCが含まれています。
そして、すりおろした時に出てくる汁には、ジスターゼという消化酵素が「たっぷり含まれている」そうです。このジスターゼは、二日酔いの「胃もたれ」や「胸焼け」を解消してくれる効果を持っているそうです。