東洋医学では病気と言える冷え性、漢方薬で改善しましょう
冷え性って単なる体調不調だから、治療法はないのかなぁ…。
東洋医学では、冷え性は病気であると判断しています。
なので、冷え性を治す漢方治療があります。
自分の体質に合う漢方薬を飲んだら、冷え性が治る可能性があります。
東洋医学では、冷え性は病気であると判断
冷え性は体の不調だけれども、病気ではない。
そう思っている人が結構いる、と思います。
ですが東洋医学においては、冷え性は病気であると判断しています。
そして漢方治療には、冷え性を治す方法があります。
ちなみに西洋医学には、冷え性という病名はありません。よって冷えに効く薬も、存在しないことになります。
そういう状況のため、冷え性は漢方薬の効果がとても期待されている領域と言えます。
冷え性を治すための漢方薬
それでは実際に漢方薬を用いて冷え性を治す場合、どんな漢方薬を飲めば良いでしょうか。
ひとくくりに冷え性と言っても、人それぞれと言えます。
なので漢方薬局などの漢方の専門店に行って、専門家に自分専用の漢方薬を処方してもらうことが大事です。
その人の「証」と合っている漢方薬を選ぶこと
冷え性の原因については、特定できていないようです(2010年当時)。
以下の事が、おそらく「冷え」の原因と言われています。
- 貧血
- 血の滞り:漢方医学で「お血」と呼ばれる症状です。
- 体内の水分が偏っている状態。
- 自律神経失調症
どの症状についても、その人の「証」と合っている漢方薬を選ぶことが、症状の改善に重要となります。
「証」とは、以下の事を意味します。
- その人の体質。
- その人の体力、抵抗力。
- または、病気の進行の程度。
冷え性を改善する漢方薬には、以下のような物があります。
下半身だけが冷えるなら、桂枝茯苓丸や五積散
ケイシブクリョウガンやゴシャクサン。
これらの漢方薬は、以下の人に用いられます。
- 下半身だけが冷えて、上半身には「冷え」を感じない人。
- または、逆に「のぼせる」という人。
血行を良くする、当帰芍薬散
トウキシャクヤクサン。
この漢方薬は、血行を良くします。そして、水分代謝を整えます。
以上より、冷え症を改善します。
ちなみにこの漢方薬は、以下の人に用いられます。
- 色白で水太りの傾向があり、体力がない人。
- さらに貧血気味で、水毒のある人。
また女性なら、月経異常がある場合に用いられます。
手足の先だけが冷えるなら、当帰四逆加呉茱萸生姜湯
トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ。
手足の先だけが冷えるという場合に、この漢方薬が用いられます。
その他に頭痛や肩こり、腰痛という症状に有効であり、体力のない虚証タイプの人に用いられます。
老化による冷え性なら、八味丸
ハチミガン。
老化に伴う冷えに対して効果がある、と言われています。
多くの女性が悩んでいる冷え性
とても多くの人たち、特に女性たちの多くが「冷え性」に悩んでいるようです。
その症状は様々です。
例えば冷え性には、以下のような症状があります。
- 下半身が冷えているのに顔がほてっている。
- 背中や腰に「冷え」を感じる。
もしも冷え性をそのまま放置しておくと、体に色々な悪影響が出てきます。
- 冷え性のために、ぐっすり眠れなくなる。
- 冷え性が、「肩こり」や「腰痛」の原因になる。
冷え性は、体の不調を知らせる症状と考えましょう。
なので体質を改善して、冷え症を改善することが大切です。
冷え性の完治を目指しましょう
女性の中には、冷え性の完治にあんまり関心のない人がいるかもしれません。
ですが生理不順の原因が冷え性だった、という事例もあるそうです。
冷え性が、他の症状の原因となっている可能性があります。
なので完治できるなら、そうしたほうが健康に良いと言えます。
冷え性は仕方がないと諦めている方が、多いかもしれません。
ですが冷え性は、努力次第で改善できる可能性があります。
漢方の服用だけでなくて、毎日の食生活を見直したり、筋肉トレーニングをしたりして、代謝を良くしてみましょう。
日常生活において、なるべく歩いたりして足を動かすのも良いことです。
なぜなら、「血の巡り」を若干改善できる可能性があるからです。
実際に血行が良くなれば、冷え性を軽減できるかもしれません。
ただし冷え性対策をしても、すぐには効果は出ないでしょう。
しかし将来において、冷え症を改善できる可能性はあると思います。