症状の悪化を防ぐため、糖尿病の食事指導

糖尿病の「きっかけ」の一つ・食べ過ぎ

糖尿病の人は、すい臓から分泌されるインスリンが少なかったりするために、食べ過ぎによってブドウ糖が増加すると処理できず、血糖値が上昇してしまいます。
なので、糖尿病や高血糖のために血糖値をコントロールする必要がある人は、摂取エネルギーを抑えることが大切です。食べ過ぎしないことが大切と言えます。

血糖値は、糖尿病を診断する上で重要な値となります。高血糖の状態が慢性的に続いているようなら、糖尿病の疑いがあると言えます。

通常、血糖値が高くなると、すい臓から分泌されるインスリンによって調整されます。ですがインスリンの分泌量が少なかったり、「分泌の働き」が充分でない場合、高血糖になってしまいます。

ただし、血糖値が高いからといって、必ず糖尿病の前兆であるとは言えません。専門医からの指導を落ち着いて受けるようにしてください。

ちなみに血糖値は、よく変動しやすい値と言われています。例えば食後では、かなり高い値になります。大きなストレスを感じている時にも、高い値になるとされています。
より正確な値を計測するには、計測前に食事を取らないようにするなどの配慮が必要です。

糖尿病の食事指導

食事

予防医学と言えば、体を健康にして未然に病気を防ぐことを言います。そしてもしも病気になっても、早期に適切な治療をすることで悪化させないようにすることも、予防医学に含まれています。

例えば糖尿病の食事指導などは、予防医学の分類では、後者(早期に適切な食事療法をすることで悪化させないこと)に当たります。

摂取エネルギー控えめ

糖尿病の食事指導では、摂取エネルギーを抑えることが大切です。
摂取エネルギーを抑えることは、甘い物や主食のご飯がダメという訳ではありません。
食べる量と栄養バランスに注意をすれば良いです。食べてはいけない物が決まっている、という訳ではありません。

食品交換表の利用

適切な栄養とカロリーの食事を考える際には、食品交換表を利用してみましょう。
食品交換表では、主な栄養成分によって食品をグループ分けしています。偏りなく栄養を取るために、とても参考になります。

また、80kcalを1単位として表示してします。なので、カロリー計算もしやすいでしょう。

「味付け」を変える事

ちなみに糖尿病の治療において食事制限を行なう際は、食事の「味付け」や「内容」などを2週間くらいを目処にして、少しずつ変えていくそうです。
2週間かければ、「さっぱりした味付け」や「油を減らした食べ物」に慣れることができる、ということです。

今日明日すぐに、それまでの食生活で「習慣になっていた味の好み」を、変えることは難しいでしょう。
甘い食べ物が大好きな人、濃い味やこってりした物が好きな人、つまり高カロリーの食べ物が好きな人にとっては、治療のためにと言われても食事を制限されるのは、やはりツラいことです。

2週間くらいかけて、「好みの味付け」を変えてゆきましょう。

血糖値の上昇を抑える食品

血糖値の上昇を抑える食品には、「海藻類」や「きのこ」「舞茸」、「ゴーヤー」や「グアバ」「バナナ」などがあったりします。
糖尿病の予防を期待できる「お茶」については、「熊笹茶」や「柿の葉茶」、「すぎな茶」や「よもぎ茶」などがあります。

ただし、これらの「食品」や「お茶」だけを大量に摂取しても、ダメです。毎日の食生活において、様々な栄養素をバランス良く取ることを心掛けてください。

栄養素と言えば、食物繊維は血糖値をコントロールするのに有効な物です。食物繊維は、消化されるのに時間がかかる物です。なので、血糖値の上昇が緩やかになります。
食物繊維を含んでいる「海藻類」や「きのこ類」「雑穀」などを、積極的に食べましょう。

食事を取る時間も大事です。血糖値の急な上昇を抑えて「すい臓の負担」を軽くするためには、1日3食を規則正しい時間に取ることが大切です。
インスリンが分泌されるリズムを、乱さないようにすることが大切です。食事を抜いたり、まとめて食べたりすることは、やめましょう。

その他には適度な運動をしたり、ストレスを解消したりして、生活習慣を見直すことも大切です。
たまに、食べることでストレスを解消しようとする人がいます。しかしこれは、過食や肥満に繋がる危険性があります。

実際に肥満になると、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になってしまいます。そうなる前に、健康的なストレス解消法を見つけておきましょう。

工夫された普通の食事・糖尿病食

糖尿病の方のための食事レシピは、健康な人にとっても良い食事と言えます。生活習慣病の予防にも役立ちます。
糖尿病食と言っても、特別な物ではありません。普通の食事に対して、一つ二つ工夫されている食事と考えて良いでしょう。工夫する事によって、美味しくて低カロリーな食事にできます。

近年では、成人病の一つである糖尿病の人に向けた食材を宅配してくれるサービスがあります。糖尿病食そのもの、または糖尿病食を簡単に作れる食材を宅配してくれるそうです。
このようなサービスの利用は、食生活を改善する事に役立つと思います。

摂取カロリーを守る事は、糖尿病の症状を改善させるために大事なポイントと言えます。カロリー控え目な食事として、糖尿病食は最適と言えます。

食事制限の負担を軽減する宅配サービス

糖尿病や腎臓病の方は、食事制限する事が求められています。カロリーや塩分、栄養バランスを考えて、日々食事する必要があります。
病気の治療のために、食事制限は必要な事です。確かにそうなのですが、毎日食事の制限を守る事は困難な事と言えます。

その「困難さ」を軽減させるサービスの一つに、食品の宅配サービスがあります。例えば、栄養管理士とプロの料理家が作ったメニューに対応した食材を、ひとまとめにして宅配してくれるサービスです。

食品の宅配サービスの中には、病気の人の食事制限に対応したサービスがあります。このような宅配サービスを利用すれば、食事制限による家事の負担を軽減できると思います。