アロマキャンドルをお風呂で使うのは、危険?きちんと対策したら安全と言える

アロマキャンドルをお風呂で楽しむのは、リラックス効果が高く人気のある方法です。

ですが、実は危険も伴います。
特に「火災」や「やけど」、換気不足による健康被害などが考えられます。

本記事では、アロマキャンドルを安全に使用するためのポイントや、リスクを最小限に抑える方法について、解説します。

安心してリラックスできるバスタイムを過ごすために、正しい知識を身につけましょう。

アロマキャンドルをお風呂で使ったら危険だと、指摘される理由

アロマキャンドルは、香りや炎の灯りでリラックス効果をもたらす、と言われている物です。

ですが、お風呂で使うと危険である、という指摘があります。

その理由は、主に二つ考えられます。

「火災」や「やけど」のリスクがあること

火災に注意
火災に注意

アロマキャンドルの火は、浴室での「火災」や「やけど」の原因になります。

浴室には、タオルやバスマットなどの可燃物があります。
これらの可燃物にアロマキャンドルの火が近づくと、引火する可能性があります。

また、アロマキャンドルを置く場所によっては、カーテンや壁紙などの燃えやすい素材に引火する可能性もあります。

この場合、火災の危険性があります。

アロマキャンドルを浴槽の近くに置くと、手や腕などが、うっかりとアロマキャンドルの火に近づく可能性があります。

この場合、やけどの危険性があります。

頭痛や吐き気などの副作用が起きるリスクがあること

アロマキャンドルの香りが浴室の換気によって拡散されない場合、濃度が高くなります。
この場合、頭痛や吐き気などの副作用が起きるリスクがあります。

アロマキャンドルの香りはリラックス効果を期待できますが、その香りには注意が必要です。

アロマキャンドルの香りは、揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれる物質を含んでいます。

揮発性有機化合物は、空気中に拡散すると、人体に様々な影響を与える可能性があります。
例えば、頭痛や吐き気、目や喉の刺激、アレルギー反応などです。

特に、換気の悪い場所でアロマキャンドルを使うと、揮発性有機化合物の濃度が高くなり、これらの副作用のリスクが高まります。

浴室は、水蒸気や湿気で空気が重くなりやすく、換気が不十分な場合が多いです。

そのため、浴室でアロマキャンドルを使うと、香りが拡散されずに残り、揮発性有機化合物の濃度が高くなってしまう可能性があります。

これは、健康に悪影響を及ぼすだけでなく、香り自体も不快に感じることがあります。

お風呂でアロマキャンドルを使用する際の安全対策

アロマキャンドルを浴室で使用する場合は、以下のような対策を講じることが望ましいです。

アロマキャンドルの置き場所に注意する

浴室に置かれたキャンドル

アロマキャンドルの置き場所に、注意します。
アロマキャンドルを置く場所は、可燃物から離れた安定した台などにします。

「火災」や「やけど」を防止するためにも、水や湯気に触れない安定した場所に、アロマキャンドルを置きます。

自分自身から、やや離れた場所にアロマキャンドルを置いて、距離を取って眺めるようにしてください。

火がついているアロマキャンドルの本数は、少ない方が安全です。
特に慣れないうちは、一度に一つだけ、アロマキャンドルに火をつけて使用してください。

アロマキャンドルを使用後は、必ず消火してください。

天然成分のアロマキャンドルを選ぶ

アロマキャンドルの成分や品質について、確認します。

天然成分で作られたもの、特にオーガニック認証を受けたアロマキャンドルを、選ぶ方が良いです。

天然成分から作られたアロマキャンドルは、合成成分から作られた物よりも揮発性有機化合物の量が少ない、と言われています。

よって、天然成分のアロマキャンドルの方が、頭痛や吐き気といった副作用のリスクを、減らすことを期待できます。

アロマキャンドルの本数や使用時間を制限する

一度に使うアロマキャンドルの数や時間を制限することで、揮発性有機化合物の濃度を低く抑えることができます。

揮発性有機化合物の濃度が低い方が、頭痛や吐き気などの副作用を防げます。

アロマキャンドルを長時間使ったり、頻繁に使ったりすると、揮発性有機化合物の曝露量が増えます。

その場合、頭痛や吐き気などの副作用が起きるリスクが、高まります。

なので、風呂場でアロマキャンドルを使うのは、例えば10分程度にしたり、週に1回程度にしたりする、と良いです。

浴室を充分に換気すること

浴室でアロマキャンドルを使う場合は、換気扇を回すなどして空気を入れ替えることが重要です。

浴室は、密閉されがちな空間です。
なので、ドアを少し開けておくなどして、空気の流れを作りましょう。

浴室を換気することで、空気中の揮発性有機化合物が少なくなります。
よって、頭痛や吐き気などの副作用を防げます。

危険?いいえ、対策したらアロマキャンドルを安全に楽しめます

アロマキャンドルを風呂で使うと危険という指摘は、一理あります。

しかし、適切な対策を講じれば、安全に楽しむことができます。

自分の健康や安全を守るためにも、風呂場におけるアロマキャンドルの使用方法や注意事項を、理解しておきましょう。

アロマキャンドルを安全に、そして効果的に使用することで、日々の疲れを癒して、心地良いバスタイムを楽しむことができます。

お風呂タイムを素敵に演出するアロマキャンドル

浴室に用意されたキャンドル

安全対策を理解したら、お風呂でアロマキャンドルをぜひ楽しんでください。

浴室にアロマキャンドルを持ち込めば、普段と違った雰囲気のバスタイムを過ごせる、と思います。

アロマキャンドルを安全に取り扱えるようになったら、
いくつかのキャンドルを持ち込み、それらキャンドルを浴槽のふちに並べても良いです。

お風呂の水面にそれぞれのキャンドルが反射して、とても綺麗な画になると思います。

また、お風呂にアロマキャンドルを浮かべるという方法もあります。
※安全面に充分に気をつけてください。

お気に入りの器に水を入れて、キャンドルを浮かべます(水に浮くキャンドルを使います)。
そうすることで、炎が水面に反射します。

こちらの方法では、いつもと違う雰囲気のお風呂を楽しめます。
器については、ガラスの物がキラキラして綺麗です。

例えば、本の世界観を演出する

もしもお風呂で読書するなら、本の内容によって、キャンドルの灯し方を変えてみることもできます。
※安全面に充分に気をつけてください。

例えば「風景の写真集」を眺めるなら、山や森を連想させるアロマキャンドルを灯してみましょう。

部屋の照明の下で写真を見る時とは、一味違うと思います。
キャンドルの灯りによって、写真の明暗がより印象的に見えたりします。

はっきりと写真の隅々が見えないけれど、かえって写真の対象物に没頭できるでしょう。
ぼんやりと眺める事は、とっても心を落ち着かせてくれると思います。

ホラー小説やミステリー小説を読む時は、キャンドルの本数を少な目にして手元当たりだけを照らしてみましょう。

イラストや音楽というアート関係の本なら、様々な色のキャンドルを灯してみると、カラフルで楽しい雰囲気を演出できます。

ヒーリングにも最適、お風呂でアロマテラピーすること

お風呂場でアロマキャンドルを使うと、自然とアロマテラピーができます。

アロマキャンドルは、ただのキャンドルと違って、香りの成分が含まれています。
その香りは、お風呂場の湿気と一緒に空気中に広がり、鼻から吸い込まれると、脳や神経に働きかけます。

これは、アロマテラピーを行なっていることになります。

このアロマテラピーには、さまざまな効果があります。

例えば、リラックスしたい時は、ラベンダーやカモミールなどの優しい香りを選びます。
逆に元気になりたい時は、レモンやユーカリなどのさわやかな香りを選びます。

風邪や花粉症などの症状にも、アロマテラピーは効果を期待できます。
ペパーミントやティートリーなどの香りは、鼻づまりや喉の痛みを和らげてくれます。

お風呂場でアロマキャンドルを使うことで、心身ともに癒されます。

自分に合った香りを見つけて、快適なバスタイムを楽しみましょう。