目の網膜の活性酸素を抑える、目の健康維持に役立つ抗酸化物質のルテイン
ルテインは、目の健康維持に役立つ成分だと聞きました。
目はとても大切なので、ルテインをしっかり取りたいです。
ルテインは、眼の水晶体や黄斑部などに含まれている成分です。
抗酸化物質のルテインは、目の網膜の活性酸素を抑える働きがあります。
よってルテインは、目の病気予防など目の健康維持に役立ちます。
食事やサプリメントから、充分な量のルテインを毎日取ってください。
そうしたら、目の健康維持につながります。
眼の水晶体や黄斑部などに含まれている、ルテイン
ルテインとは、眼の水晶体や黄斑部などに含まれている成分です。
カロテノイドと呼ばれている天然由来の色素成分です。
カロテノイドは、体のあちこちに蓄積されている成分です。
目の黄斑部に存在することがきっかけで、発見されました。
ルテインは、
- マリーゴールドなどの黄色い花の花びらや、
- ほうれん草、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜
に、多く含まれています。

カロテノイドの一種であるルテイン
ルテインは、カロテノイドの一種です。
現在、世界で600種類以上のカロテノイドが知られています。
私たちが食べる食品の中には、40~50種類のカロテノイドが含まれている、と言われています。
体内でビタミンAに変換されるカロテノイド
カロテノイドは、体内でビタミンAに変換されることがわかっています。
ビタミンAは目にとって非常に重要な栄養素であり、物を見るという行為で多くのビタミンAが消費されます。
よって、カロテノイドが目に良い影響を与えることは当然だと考えられています。
赤、黄、オレンジなど、鮮やかな色を持つカロテノイド
カロテノイドは、赤、黄、オレンジなどの鮮やかな色が特徴的です。
ルテインの色は、マリーゴールドやトウモロコシの黄色です。
ニンジンの鮮やかなオレンジ色は、カロテノイドのαカロテンとβカロテンが含まれているためです。
トマトが赤いのは、カロテノイドのリコピンが含まれているからです。
ホウレンソウなどの葉野菜は、ルテインやカロテンなどのカロテノイドを多く含んでいます。
だけど葉野菜は、緑色です。なぜ緑色かと言うと、葉緑素の働きによるからです。
天然の物と合成の物があるルテイン
ルテインには、天然の物と合成の物があります。
天然のルテインは、キク科のマリーゴールドの花から抽出していることが多いです。
マリーゴールドはルテインの含有量が多く、農薬の影響をあまり受けないです。
そのため、安全と言えるルテインを摂取できます。
一方、合成ルテインは、石油を原料としています。
過剰に摂取すると、以下の副作用を引き起こす可能性があります。
- 目のかゆみ
- 目の痛み
- 目の腫れ
- 咳や喘息
- 胸焼け
これらは、飲酒や喫煙をしている人が合成ルテインを摂取すると、起こりやすいことがわかっています。
副作用については、天然ルテインによる重篤な副作用の報告はないようです。
ただし、副作用には個人差があります。「すべての人に副作用なし」とは言えません。
注意が必要です。

目の網膜の活性酸素を抑える、抗酸化物質のルテイン
体の老化に関わる物質の一つに、活性酸素という物があります。
この活性酸素に対抗できるものを、抗酸化物質と呼んでいます。
活性酸素は、内臓や血管を劣化させる原因となります。
近年、白内障などの目の病気にも、活性酸素が関係していることがわかってきました。
ルテインは、抗酸化物質の一つです。
なのでルテインは、全身の酸化を抑えることを始め、目、例えば網膜の活性酸素を抑える働きがあります。
これは、目の健康維持に役立ちます。
ちなみに、ブルーベリーの成分であるアントシアニンは、視力回復によく使われます。
対してルテインは視力維持だけでなく、目の病気予防など、目の健康維持そのものに役立つ成分です。
黄斑変性症を予防するなど、ルテインの効果
ルテインは、目の健康維持に欠かせない栄養素です。
ルテインの主な効能には、白内障や黄斑変性症、飛蚊症の予防を期待できます。
活性酸素や紫外線による目のダメージは、黄斑変性症の原因となります。
これは特に高齢者に多く見られ、視力低下につながります。
ルテインを摂取すれば、その抗酸化作用の恩恵を受け、黄斑変性症の予防を期待できます。
ルテインには、コントラスト感度を向上させる効果もあります。
ルテインを摂取すると黄斑部に蓄積され、コントラスト感度を向上させます。
目以外にも皮膚や子宮、乳房などの健康維持に役立ちます。
食事などから多くを摂取する必要があるルテイン

ルテインは健康に必要な成分ですが、体内で合成することができません。
そのため、食事やサプリメントなどで毎日摂取する必要があります。
ルテインの摂取については、食事などから多くを摂取するようにしてください。
ルテインを多く含む食品には、以下の物があります。
- ケール
- ほうれん草
- ブロッコリー
- グリーンピース
- アスパラガス
- かぼちゃ
- ブルーベリー
ルテインは脂肪性成分のため、体内への吸収率を高めるために油と一緒に摂取すると良いです。
食事によるルテイン不足を補える、ルテインのサプリメント

昔ながらの和食には、ルテインを多く含む緑黄色野菜が豊富に含まれています。
ですが近年、食生活の欧米化や外食、レトルト食品の増加に伴い、ルテイン不足の人が増加しています。
本当は、食事から充分なルテインを摂取してほしいです。
しかしそれが難しいなら、足りないルテインをサプリメントで補うようにしてください。
1日に10~20mg、ルテインの理想的な摂取量
ルテインの摂取量については、1日に約6mgの摂取が推奨されています。
1日6mgの摂取で、加齢黄斑変性症のリスクを軽減することが報告されています。
実際のところ、推奨摂取量はだいたい6~10mgですが、食べた物がすべて吸収されるわけではありません。
なので、1日の理想的な摂取量は10~20mgとなります。
健康な方は10~20mgで良いと思いますが、目が気になる方は20mgがおすすめです。
※サプリメントの商品説明文に書かれている用法用量を守って、服用してください。
夕食後に飲む、ルテインのサプリメントを飲む時間
ルテインのサプリメントを飲むのに良い時間は、夕食後から寝る前です。
この時間帯が、効果的な摂取タイミングとされています。