「白髪染め」を使う際、知っておく事

ヘアカラーと「ほとんど同じ物」

ヘアカラーを塗る「白髪染め」と「ヘアカラー」は、似ている物でしょうか、それとも全く違う物でしょうか。あんまり「両者の違い」を考えた事がないという方が多い、と思います。

実は「白髪染め」は、ヘアカラーと「ほとんど同じ」と言えます。「白髪染め」は白髪を染めるために作られた物であり、ヘアカラーは黒髪を染めるために作られた物です。多少の「違い」はありますが、基本的には同じです。髪を染める物と言えます。

そんな事を聞くと、ヘアカラーで白髪を染めても良いと思うかもしれません。確かに問題は、ありません。ですが「白髪染め」は、白髪が「より一層綺麗に染まる」ように作られています。「仕上がりの良さ」を考えた場合、白髪を染めるなら「白髪染め」を使ったほうが良いです。

ちなみに「白髪染め」には、様々な製品があります。その中から、自分の髪にとって最良の物を選ぶ事が大事です。事前に商品情報をチェックして、良品を選ぶようにしましょう。

ヘアカラーリングの種類

髪をいたわる人なら、ヘアカラーリングに対して、その種類や髪への影響を知っておきましょう。
ヘアカラーリング剤には、医薬部外品である染毛剤と、化粧品である染毛料があります。

医薬部外品の染毛剤は、薬事法により、毛髪中で化学反応を伴い発色する物となります。酸化染料の量については、有効成分ごとに使用時の上限濃度が設定されています(2008年時点)。
ここで言う酸化染料とは、半永久染毛料に使われている酸性染料とは別の物です。商品説明などで、確認してください。

化粧品の染毛料は、「半永久染毛料」「一時染毛料」に分けられます。
半永久染毛料は、ヘアマニキュアやカラーリンスです。色持ちは、2週間から3週間です。
ヘアマニキュアでは、一度の使用で酸性染料の一部が髪の内部まで浸透して染毛します。
カラーリンスやカラートリートメントでは、使用していくうちに酸性染料が髪の表層部に徐々に浸透します。そして、髪を染めていきます。
ただし、永久染毛剤ほどの染着力はありません。毛質によっても、その効果が異なります。

相性が悪いシャンプー

シャンプーの中には、「白髪染め」と併用しないほうが良いとされる物もあります。参考程度に、知っておくと良いでしょう。

「白髪染め」との相性がイマイチと言われているシャンプーに、シリコンシャンプーがあります。なぜなら、シリコン成分が髪をコーティングすることで、「白髪染め」が髪の中に浸透しにくい状態になるからです。

シリコンで髪の毛をコーティングする事でツヤが出て「手触り」も良くなるのですが、「白髪染め」とは相性が悪いと言えます。「白髪染め」を使う時は、ノンシリコンシャンプーを使ったほうが良いでしょう。

洗浄力が強いシャンプーも、「白髪染め」との相性が悪いです。染めた色を落としてしまうからです。
洗浄力が強い事は、髪についている「汚れ」を落とす事になります。なのでシャンプーとしては、充分な役割を果たしています。ですが「白髪染め」に対しては、染めた色を落としてしまう事に繋がります。
強い洗浄力に「こだわり」がないなら、別のシャンプーを使いましょう。

「肌触り」による選び方

「白髪染め」を肌触り(質感)で分けると、「クリームタイプ」「リキッドタイプ」「ジェルタイプ」の3つに分けられます。用途に合わせて、これら3つのタイプから選びましょう。

クリームタイプは、最も粘性が高いと言えます。
付着させやすいので、「部分染め」にも向いています。染まりにくい部分をしっかりと染めたい人は、このクリームタイプが良いでしょう。

リキッドタイプは液状であり、広い範囲を染める際に使いやすいです。
全体をしっかりと染めたい場合、リキッドタイプが「おすすめ」です。

ジェルタイプは、クリームタイプとリキッドタイプの中間に位置するものです。
「部分染め」から「全体を染める」まで幅広く使いたいならジェルタイプが良い、と思います。