動かしながら使うから、他の家電とは違う掃除機
掃除機は、他の家電と大きく違う点があると聞きました。
どこが違うのでしょうか?
掃除機は、動く家電です。
動かしながら使うという点が、他の家電と違います。
動かしながら使う掃除機については、その使いやすさは、日々進化しています。
なので新しい掃除機を使ったら、昔と比べて掃除がしやすい、と実感するでしょう。
動く家電・掃除機
家電製品の中でも、そこそこ使用頻度が高い物と言ったら掃除機です。
そんな掃除機は、テレビや冷蔵庫、エアコンや洗濯機などの他の家電製品とは少し違います。
掃除機は、唯一の「動く家電」です。
他の家電は、基本的に特定の場所に設置して使います。置き場所を決めたら、ほとんど移動させません。
一方、掃除機の場合は動かして使います。動くことが前提の掃除機は、他の家電とは違う物と言えます。
昔と比べて進化している、掃除機の機能
掃除機は動かして使うため、その使用感などで改善の余地がまだある、と言われています。
例えば掃除機本体が重たい場合、掃除機を動かすのに力が必要であり、使いにくいです。
ただし掃除機の機能は、あんまり変化がないかもしれません。基本的に、家のゴミ、ホコリを吸い取るという機能だからです。
だけど実際には、掃除機の機能は昔と比べて進化しています。
新商品の掃除機は魅力的であり、買い替えたいと思う場合もあります。
掃除機の歴史
1931年、日本で初めて掃除機発売
掃除機は、1931年に日本で初めて発売されました。
東芝の前身である芝浦製作所は、日本で初めてアップライト型の掃除機を製造しました。
送風機で負圧を発生させ、吸引力で床のチリやホコリを吸い取り、それを本体内部まで運ぶ。この掃除機の基本原理は、当時すでに実現されていました。
しかし、このようなハイテク製品は当時では非常に珍しく、しばらくの間、掃除機は一般市民にとっては高級品でした。
1945年以後、中流階級の家庭でも使われ始めた掃除機
掃除機は高級品である。そんな状況が変わったのは第二次世界大戦後です。
その頃、掃除機の価格は徐々に下がり始め、上流階級の家庭だけでなく、中流階級の家庭でも掃除機が使われ始めました。
また、西洋文化が流行り始めたことより、家庭に絨毯が普及しました。絨毯を掃除するために、掃除機の需要が増えました。
実際、「ちりとり」や「ほうき」などの従来の掃除道具では、絨毯をきちんと掃除することは難しいです。
そこで掃除機のゴミを吸い込む機能が、注目されました。
1960年代、一般家庭に普及した掃除機
掃除機が一般家庭に普及したのは、団地やアパートといった集合住宅が増えた1960年代と言われています。
集合住宅は「一戸建て」と違って、ゴミを外に掃き出すのが難しかったです。
なので、音がうるさいけれど部屋の中で使いやすい掃除機が、どんどん普及してゆきました。
この頃、洋室の増加もあって、掃除機の需要は伸びていきました。
1980年代、紙パック式の掃除機が登場
1980年代には、紙パック式真空掃除機が開発されました。
紙パック式の登場によって、掃除機にホコリが詰まるという問題が解消され、多くの一般家庭で掃除機が普及しました。
1990年代、サイクロン式の掃除機が登場
1990年代に入ると、サイクロン式の掃除機が登場しました。
これによって、さらに掃除機の人気が高まりました。
ホコリを吸引できること、掃除機のメリット
掃除の道具には、昔から「ほうき」や「モップ」などがありました。
だけど、やっぱり家電の掃除機の人気が高い、と言えます。その訳は、掃除機を使うメリットがあるからです。
掃除機のメリットと言えば、その吸引力です。
特に絨毯や布団などでは、「ほうき」や「雑巾がけ」でホコリを取り除けません。掃除機なら、ホコリを吸い取れます。
また、一度吸い込んだホコリをしばらく掃除機本体で保管しておけるので、こまめにホコリを処分する手間を省けます。
掃除機は「ほうき」と違ってホコリを舞い上げにくく、ホコリや汚れに直接手が触れません。
ホコリで手が汚れない点も、メリットと言えます。
掃除中の騒音、掃除機のデメリット
その一方で、掃除機にはデメリットもあります。
よく言われている事は、騒音です。
近年の掃除機は、かなり静かになりました。
ですがそれでも、ある程度の音は出ます。
排気する際に、異臭がすることもあります。
また構造上、掃除機本体が邪魔になって狭い場所で掃除するのが難しい場合があります。
家電製品であるため、そのうち壊れる可能性もあります。
このようなデメリットが、確かにあります。
だけど現代の家庭では、掃除道具として掃除機が選ばれています。
実際のところ、掃除機は便利だからです。