視力検査
視力検査は、メガネやコンタクトを作る際に欠かせない検査です。健康診断などでは、視力検査表を用いて視力を調べます。
これは裸眼視力と言って、メガネやコンタクトレンズをしていない状態での視力のことです。屈折の異常を判断する検査になります。実際のところ、あまり精密な検査とは言えません。
あくまで目安ですが、
屈折検査
正確に屈折の異常を測定するためには、調節を休ませた状態でなければなりません。水晶体の「厚み」を変えて、調節を司っている毛球体筋を一時的に休ませる目薬をさした上で調べる必要があります。
しかし調節を休ませることは、難しいのが現実です(特に「お子さん」の場合は、難しいです)。
小さな「お子さん」の場合、調節を休ませることは難しいため、レフラクトメーターという器械や、検眼鏡とレンズとの「組み合わせ」による検影法という屈折検査で判定します。この検査を用いれば、視力検査ができない小さな「お子さん」の場合でも、目の度数を測定できます。
視力検査表
健康診断などで「お馴染み」の視力検査をする場合、「ひらがな」や「Cマーク」が書かれた視力検査表を用いて測定するのが、一般的です。
その視力検査表に記されている「Cマーク」について、ご存知でしょうか?
今までに何回も視力の検査をしてきたと思いますが、この「Cマーク」について、詳しく知っている人は少ないかもしれません。
ランドルト環「C」
アルファベットの「C」に似ている記号の正式名称は、ランドルト環です。フランスの医師であるランドルトという人が、考えた物です。1909年、ナポリで開催された国際眼科学会において、視力検査の国際基準として正式に認可されました。
このランドルト環を使った視力検査には、ルールがあります。
例えば1.0の「C」が一つ見えた場合でも、視力は1.0となりません。
検査表の横の列に並んでいる全ての「C」が見えたら、視力は1.0になります。
一つ間違えた場合なら、かろうじて視力は1.0になります。
二つ間違えた場合は、視力は1.0にはなりません。
自分の視力を知りましょう
今まで視力を検査する度に、
「良くなった」
「悪くなった」
と、喜んだり悲しんだりしたと思います。
ランドルト環でしっかりと検査して、「自分の視力」を知っておきましょう。