姿勢の悪さなど、骨盤が歪む原因
骨盤が歪む原因は、日常生活の中に潜んでいます。
姿勢の悪さや運動不足、さらには出産や不適切な靴の選び方など、さまざまな要因が骨盤の歪みを引き起こします。
本記事では、骨盤が歪む具体的な原因とその影響について、解説します。
これを読めば、骨盤の健康を保つための対策が見えてくるでしょう。
お腹の下のほうにある骨、骨盤
骨盤とは、お腹の下のほうにある骨のことです。
この骨は、臓器の腸などを保護する位置にあります。

骨盤は、体を支える支柱の役目をしていて、四つの支点で体を支えます。
この骨盤が体を支えることにより、体全体のバランスを保ち安定させることができます。
ちなみに骨盤の形は、真正面から見ると逆三角形のような形をしています。
人間は骨盤で左右のバランスを調整して、上半身を支えます。
また、座る時は、骨盤が土台となって体全体を支えます。
このように骨盤は、体を支える骨と言えます。
姿勢の悪さなど、骨盤が歪む原因
骨盤に関する健康の話題で、歪んだ骨盤を矯正する話をよく聞きます。
骨盤をわざわざ歪ませる人はいない、と思います。なぜ歪んでしまう人がいるのでしょうか。
実は日常生活において、骨盤を歪ませる原因があります。
意識せずに骨盤に悪い事を行なっている場合が、あるようです。
なお、ここで言う「骨盤が歪む」とは、骨盤のバランスが崩れている事を意味します。
骨盤自体の骨が変形している、という意味ではありません。
骨盤周りの筋肉バランスが悪くなり、その筋肉に引っ張られた骨までもバランスが悪くなり歪んでしまう事、これが骨盤の歪みです。

ちなみに骨盤矯正とは、バランスを正す事を意味します。
骨盤が傾く猫背など、姿勢の悪さ

一番よく指摘されている骨盤が歪む原因は、姿勢の悪さです。
姿勢のバランスが悪いと、骨盤が歪んでいきます。
例えば長時間、背中を丸めたような悪い姿勢で座っていると、猫背になってしまいます。
猫背のような悪い姿勢によって、骨盤が傾いていきます。
他にも座る時に、よく足を組む人がいます。
これは、骨盤を歪めてしまう原因につながります。
このような悪い姿勢は、内臓を支える筋肉の衰えにつながります。
そうなると内臓下垂になり、ポッコリした下腹の原因になります。
それに加えて内臓下垂になることによって、内臓自体の働きが悪くなってしまいます。
内臓の機能が衰えるので、体内に老廃物が溜まりやすくなります。
足を組む、横座りすること
足を組んだり、横座りしたりすると、骨盤のバランスが崩れやすくなります。
足を組むと、骨盤の左右の高さが変わり、筋肉や靭帯に負担がかかります。
横座りすると、骨盤の前後の傾きが変わり、内臓や血液の流れに影響します。
これらの状態が長く続くと、骨盤の歪みが固定化されてしまいます。
その骨盤の歪みによって、腰痛や肩こり、生理不順などのトラブルを引き起こす可能性があります。
骨盤を支える筋肉が衰えてゆく運動不足
あと運動不足も、よく言われている原因の一つです。
運動不足だと筋肉が衰えてしまい、その結果、骨盤を支えられなくなってしまうそうです。
骨盤を支える腹筋や背筋が衰えると、やはり骨盤は歪んでゆきます。
骨盤が開いた状態になる出産
女性の方では、出産が原因となります。
出産は骨盤を開いた状態で行いますが、出産後、骨盤が閉じるまで、ある程度の期間があります。
その期間に姿勢が悪いと、骨盤が歪みます。
体が斜めに傾く、自分に合わない靴
靴が骨盤を歪ませる原因だったりします。
靴が大きすぎるなど自分に合わない靴を履いていると、体が斜めに傾きやすいです。骨盤がその傾きを正そうとして、歪んでしまいます。
また、かかとが高い靴を履き続けることも、骨盤を歪ませます。
体が傾く、肩に鞄をかけること
あと肩に鞄を掛けているのも、骨盤を歪ませる原因になったりします。
常に同じ肩(例えば右側の肩ばかり)に鞄を掛けていると、体が傾きます。
そして、骨盤も傾いてしまいます。
または、同じ側の手ばかりでバッグを持つことも、骨盤が歪む原因となります。
食事の時に片方の歯だけで噛むこと
骨盤を歪ませる原因の一つとして、食事の時に片方の歯だけで噛む癖が、挙げられます。
この癖は、顎関節や咬筋(こうきん)に偏った負担をかけ、顔の筋肉や骨格に歪みを生じさせます。
顔の歪みは、首や肩、背中などの筋肉にも影響を与えて、最終的には骨盤にまで悪い影響を与えます。
骨盤の歪みを、自分で確認する方法
骨盤の歪みについては、自分でも確認できると言えます。
- 仰向けに寝て、足を肩幅くらいに開きます。
- 骨盤の「一番高い部分の高さ」を測ります(床から、その骨盤の部分まで)。
- 左右の骨盤に対して、高さを測ります。
- 左右の骨盤が「同じ高さ」でない場合、低いほうの骨盤が歪んでいると言えます。
その他、
- 姿勢を真っ直ぐにして立った時に、肩の高さが違っている。
- 足の長さが、違っている。
このような場合も、骨盤が歪んでいる可能性があります。
骨盤の歪みを改善するため、姿勢を良くしましょう

骨盤の歪みは、姿勢や歩き方、内臓の位置などに影響を与える、と言われています。
そのため、骨盤の歪みが原因で、腰痛や肩こり、便秘や生理不順などの症状が起こる可能性があります。
健康を維持するためにも、骨盤の歪みを改善する、治す方が良いです。
骨盤の歪みを改善するためには、まずは姿勢を正すことが大切です。
立っている時の姿勢はもちろん、座っている時の姿勢も見直します。
意識して背筋を伸ばして座るように心掛けてください。それだけでも、随分と違うはずです。
背筋を真っ直ぐ伸ばして傾かない事が、大事です。
特に、猫背にならないように注意してください。
骨盤の歪みを改善する、治す方法について、簡単にまとめると以下のようになります。
- 正しい姿勢や座り方を心がけて、骨盤に負担をかけないようにする。
- ストレッチやエクササイズで筋肉をほぐし、骨盤周りの柔軟性を高める。
- マッサージや整体などの施術で、骨盤の位置を調整する。
これらの方法は、個人差や症状によって効果が異なります。
自分に合った方法を見つけて、継続的に行うことが大切です。
骨盤の歪みは、すぐには治らないものです。
だけど、日々のケアで改善することができます。
骨盤の歪みを改善して健康な体になるように、頑張りましょう。