人が何もしなくても消費されてゆくエネルギーの活動・基礎代謝

ダイエットの話題でよく聞く基礎代謝って、あんまりよく知りません…。

基礎代謝とは、エネルギーの活動を意味します。
その活動は、人が生きるための機能維持に使われています。

基礎代謝のエネルギー消費量が多い人は太りにくい、と言われています。
よって基礎代謝を高くしたら、肥満になりにくいです。

人が何もしなくても消費されてゆくエネルギーの活動、基礎代謝

健康に関する話題を調べていると、基礎代謝という言葉を聞いたことがある、と思います。

基礎代謝(basal metabolism)とは、

  • 人が生きるための機能を維持する際に使われるエネルギーの活動(生化学反応)

を意味します。

ここで言う機能とは、人が生きていくのに必要な最低限の機能のことを言います。

基礎代謝とは大まかに言うと、人が何もせずに「じっとしている状態」でも消費されてゆくエネルギーの活動を言っています。

人は安静にしている時でも、

  • 体温を一定に保ったり、
  • 呼吸をしたり、
  • 心臓や肝臓などを動かしたり

しています。

これらは人が生きていく上で必要な活動であり、生命を維持するための様々な活動と言えます。

生きるための最低限のエネルギー消費量、基礎代謝量

基礎代謝量の高い人、低い人
基礎代謝量の高い人、低い人

基礎代謝量とは、生命を維持するために必要である「最低限エネルギー消費量」です。

例え1日中、布団の中で眠っていても、やはり「お腹」は空いてしまいます。

これはじっとしていても、生命維持の活動でエネルギーが消費されているためです。
基礎代謝量とは、このエネルギー代謝を合計したものです。

基礎代謝量が高い場合、脂肪が燃焼されやすいです。
つまり、太りにくい体と言えます。ダイエットする時、基礎代謝が高いか低いかは、重要です。

性別によって違う基礎代謝量

この基礎代謝量には、個人差があります。

まず性別によって、「違い」があります。

女性には、妊娠や出産という特別な仕事があります。
この重要な仕事のために、女性のほうが男性よりも基礎代謝量は低いです。

より少ないエネルギーで、生命を維持できるようになっています。

一般的には、性別による基礎代謝量の値は以下の通りです。

  • 成人した男性は、1日当たり約1200kcalから1600kcalという値です。
  • 成人した女性は、1日当たり約1000kcalから1300kcalという値です。

年齢によって違う基礎代謝量

また、年齢によっても「違い」があります。

20歳前の成長期が、最も基礎代謝量が高いです。
平均値では、以下の通りです。

  • 男性は、1日当たり1500kcalとなります。
  • 女性は、1日当たり1200kcalとなります。

成長期以降は、次第に減っていきます。

40才前後では、平均値は以下の通りです。

  • 男性は、1日当たり1450kcalとなります。
  • 女性は、1日当たり1150kcalとなります。

50才前後では、平均値は以下の通りです。

  • 男性は、1日当たり1400kcalとなります。
  • 女性は、1日当たり1100kcalとなります。

歳を取るにつれて少なくなる基礎代謝量

基礎代謝量は、だいたい16歳から18歳当たりが一番多いそうです。

そんな基礎代謝量は、歳を重ねるごとに少なくなってゆきます。
つまり歳を取るとともに、エネルギー消費量が減っていきます。

中高年になると痩せにくい体になる、つまり太りやすい体になるのは、この基礎代謝の低下が原因の一つです。

ちなみに、体脂肪率を計測できる体脂肪計には、基礎代謝量を測定できる機器があります。
ご自身の健康状態を知りたい方は、基礎代謝量を定期的にチェックしてみましょう。

「基礎代謝が低い人」が、よく指摘される項目

基礎代謝が低い女性
基礎代謝が低い女性・イメージ画像

基礎代謝が低いと言われている人について、よく指摘される項目をご紹介したいと思います。

  • あまり汗をかかない人。
  • 運動不足の人。
  • 顔色が悪い人。
  • 血圧が低い人。
  • 体温が低い人(35.9度以下の人)。
  • 冷え性の人(手足が冷えやすい人)。
  • 疲れやすい人。
  • 慢性的に頭痛や肩こり、腰痛がある人。
  • 生理不順の人。
  • 朝食を食べない人。
  • 無理なダイエットを続けている人。

色々と書きましたが、これらの項目に一つでも当てはまったら要注意となります。
基礎代謝が低い体になっている可能性があります。

基礎代謝が低い人は、太りやすいと言われています。そして体重だけでなく美容面、例えば肌の新陳代謝も鈍いようです。